WILLOW AND WIND / モハマド・アリ・タレビ
アッバス・キアロスタミ脚本
先日、キアロスタミ監督が亡くなられました。
そりゃ~、人間は必ず死ぬ、ってぐらい、アタイだって知ってます。
だけど、めっちゃ好きな監督さんだったので、せめて150歳ぐらいまでは、元気で長生きしてくれるもんだと思いこんでました。
なので、「76歳?若すぎるよ!」と、詰め寄りたい気持ちです。(誰に?)
せめてジグザグ3部作とか、桜桃の味とかあたりをまた見ながら監督を偲びたいのに、傑作選DVDプレミア価格になっちゃってて、手も足も出ないとはなんたることか・・・。
なので本日は、「柳と風」という、「キアロスタミ脚本」の映画を掘り起こしつつ、一杯飲みたいと思います。
■続き
あらすじ&感想
詳しいあらすじはググればどっかにあるんじゃないかな。
この映画に関しては、いまさらアタイの書くハンパなあらすじなど必要ない、と自覚あるので、省きます。
強いて言うなら、少年が、次々と襲いくる困難をクリアしながら、ゴールを目指す、アドベンチャーみたいな感じですよね・・・そして、サスペンスでもあり、ホラーでもあるかも。
なんせめっちゃハラハラドキドキ、血圧は上がりまくるわ、話が終わりに近づくにつれて、背筋の発汗ハンパない。
名作、「友だちのうちはどこ?」によく似た、日本人には理解しがたい理不尽さ!!これが、子供に対する、イランのスタンダードな仕打ちなの?
おかげでこっちは、画面の向こうの少年を助けてあげたいのにどうしようもできず、胸をかきむしり、もだえ苦しむという、荒行中の、行者と化す。
たぶん、アタイが少年に感情移入しながら透かし見たのは、イランという遠い国。
主役は、ガラスを運ぶクーチェキ君であり、また、乾いた土地アルダカーンから来たアルダカーニ君であり、仕事のために、学校を休まなければならない少年でもあったと思う。
つーか、教室の、どこにカメラが向かっても、そこにいる子供たちみんなきっと、それぞれ主役級のドラマがあるに違いないよね・・・。
アタイの、イランに対する無知が、さらにドラマをオドロキで埋め尽くす。
ともあれ、さんざんハラハラドキドキした挙句、ラストシーンでは、バスタオル絞りながら泣くよね!!
少年の背後に広がる夕暮れの空の美しさ!
少年たちに、テンコ盛りの幸あれ!!と遠吠えせずにはいられない。
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「柳と風」データ
WILLOW AND WIND (1999) イラン/日本
監督
- モハマド・アリ・タレビ
脚本
- アッバス・キアロスタミ
出演
- ハディ・アリプール
- アミール・ジャンファダ
- マジッド・アリプール
- ナディエ・デルシャド
- バーマン・ハッサニ
- アリコール・エブラヒミ
- アリ・アブドラー・ザデー
- ナセール・ラファーイ
- モハマド・シャリフ・エブラヒミ
- ハビボッラ・ラジャビ
- ホセイン・ホセイニ