A Perfect Man/ヤン・ゴズラン
あっ、誤字あるけど見逃して!
目次
ネタバレあるかも感想
えっとー・・・・特にあらすじのご紹介はしないつもりなんですが、ミーハー目線の見どころメモみたいなの書いちゃうと思います。
それやると絶対ネタバレすんじゃないかと予感するので・・・。
いやこんな辺境にたどり着くような奇特な方は大体大丈夫かなと思うんですけど・・・・。
万一これから見る予定で、純粋に映画を楽しみたいかたはご注意ください・・・なんならここで引き返すことをあらかじめ推奨いたします・・・・ウッ。
というわけで・・・。
あのねぇぇぇぇ。この映画はですねぇぇぇぇぇ。
イラストで心の声ダダモレしているように、犯行はかなり場当たり的でずさんな感じなんで、そもそも完全犯罪成立すんのけ?いや普通にバレバレやろ。
周囲も周囲だ。気づけよ。
・・・と、見た人の95%はつっこまずにいられなかったと思うんです。
ただ、見どころ自体がそこじゃないので、ミーハー的にはセーフです。
見どころ
ひたすら主演のピエール・ニネに尽きます!!
彼はどこかアタイが地道に推しまくってきたグレゴワール・コランの若かりし日に雰囲気が似てるので、ちょっと注目してるんですよね・・・・。
ピエール・ニネも美形なんだけど長い。
これが外見上のポイントです。
かつてイヴ・サンローランを演じて一世を風靡したほどスタイルも顔もいいから、この映画では眼福なビジュアルを存分に堪能できます。
その彼が追い込まれていくうちに見せてくれる萌えポインツが、かなりバリエーション豊かなことにミーハー釘付け。
いや、まじで。
なんせ、
- 顔面のアップあり、まつげ長ぇぇぇぇ!
- 口角をキュっとあげる微笑みあり。
- お食事中タラリの鼻血シーンあり!!!
- それどころか血まみれあり!
- かなりハードな水ポチャあり!
- ラブシーン的なのもあり。
- シャワーシーン完備。
- フード装着。怪しい!
などなど、あげればきりがないほどのサービス。
そのうえ主人公が道を外れるにつれて、形相がどんどんかわっていく。
心の余裕がどんどん奪われ、いやこっちもついつい手に汗握るがな!
なので、見てる間はムリあるところはさておいて、なんか面白いんですよ・・・ちょっとトム・リプリー(太陽がいっぱいのアラン・ドロンやマット・デイモンでおなじみキャラ)を思わせるところがあるんですが、彼よりはるかに必死だし・・・。
ちなみに自業自得とは別の部分で、運も悪い気がします。
メモ
つーか、盗作(と言うか他人の人生を盗んだ感じ)で世に出るということは、結局自分自身を卑下することだと思うんですよね。
主人公にプライドがあったら耐えきれないはず。
そのことに対する葛藤の話か?と最初は思っていたんだけど、なんかそうでもなさそうな・・・。
序盤、おそらくは執筆よりも熱心に徹底的に、ウソを真に見せかけるための努力を行うのがですね・・・あまりにも痛々しかったです。
なりたかったのは作家じゃなくて「文壇に立つボク」だったのかなって。
・・・つまり、空虚な名声があればそれでヨシ!なのだろうか・・・。
ともあれ一躍文壇の寵児となったのに、そもそも才能がないから三年たっても二作目が書けない。
しかも借金までかさんでいます。
盗作したことよりも、自分の才能のなさに絶望しているフシもあります。
まぁなんせ根っこが大嘘だし見るからに不審だしだんだん行動が支離滅裂に。
それでも作家であり続けようと主人公がもがくのは、作家だからこそ得られた愛する人を手放したくないからか・・・それだと人間的な救いとラストの虚無がマシマシですね。
ミーハー的には、主人公がテンパってからの悲惨な形相はシンプルに「良い」ですwww
むしろ偽りの栄光を得たときの笑顔のほうが卑しく見えます。
あの笑顔は本来ピエール・ニネのチャームポイントだと思うんで、「これが・・・演技力か!」となりました。
ちなみに、ラストはテーマを理解しやすいものでした。
すべてが視聴者にあれを見せたいための流れだったのかな~。
オチとしては良かったと思います。
たださ~~~、やっぱさ~~~周囲の人の目節穴過ぎんか・・・・?
「パーフェクトマン 完全犯罪」データ
- Un homme idéal(2015)フランス
監督
- ヤン・ゴズラン
キャスト
- マチュー・ヴァスール/ピエール・ニネ
- アリス・ファーサック/アナ・ジラルド
- アラン・フルサック/アンドレ・マルコン
- エレーヌ・フルサック/ヴァレリア・カヴァッリ
- スタニスラス・リッチャー/ティボー・ヴィンソン
- ヴィンセント/マルク・バルベ
- フランク/サシャ・ミヨヴィッチ
- ジェンダルメ/エリック・サヴィン
- ステファン・マルサン/ローラン・グレヴィル