『NETFLIX』Ehrengard: The Art of Seduction/ビレ・アウグスト
目次
概要と感想
映画自体は軽いタッチがチャーミングなコメディなんですが、序盤から芸達者が集結してるぞ的なオーラがめっちゃ押し寄せてくる・・・いうなれば10人の力士が団子になって駆け寄ってくる感じなんですよ・・・。
まぁアタイは恋愛ものはそこまで得意なジャンルではないんですけど、宮廷ものはとても好きだし、なによりここは由緒正しいミーハーとして見なければならない理由があったのです。
ミーハーを動かす原動力、お目当ての俳優さんが出てるから。
誰ってミケル・ボー・フォルスゴーです。ミケル・ボー・フォルスゴーです。
もっぺん言う?(思いとどまってあげます)
※
蛇足なんですがアタイが彼に目をとめたのはそもそもこれ(↓)がきっかけでした・・・。
映画自体が素晴らしく面白いですよ・・・暗い話なんですが。
まぁそれはとりあえずおいといて。
そしたらねぇ・・・もちろんミケルはとても良くて。
いや画家なんですよ、女たらしだけどやっぱ心から芸術家なの。
キモイとこあるんだけど筋金入りの芸術家で、そこがただの女たらしと違うの。
エーレンガートを誘惑することを大公妃と賭けちゃったりするんだけど、それよりまずはエーレンガートの美しさをキャンバスに残したいの。
そんでミケル演じるカゾッテが、あの最高スタイルでもって手足の取り回しも美しく衣装を華麗に着こなして、現れた時点からそりゃもうめっちゃうっとりしたんですが・・・。
ハッキリ言ってミーハーなのでそんだけでこの映画は見るに値すると断言できます。
けどそれだけじゃなかったのが仰天ですよね。
この映画には更にお得な特典がドッサリ仕込まれてたんですよ・・・・。
もちろんストーリー自体はほんとうにかる~~~い感じなんです。
定食におけるタコ酢ぐらい。
肉メインのメニューの中にあればぜったい嬉しいですよね?もちろんきゅうりは大盛りで・・・。
なのにこれはねぇ、見どころがぎゅうぎゅうひしめいて、なんならハミだしてる感じ。
タコ酢におけるゆずとかいりごまとかかつおぶしのポジションが、めっちゃパンチを効かせてるんです。
特にお得だったのは他のキャラたち・・・なかでも女性たちがみんなみんなかわいくてすんごーーーく愛らしかったんですよ・・・。
ちなみにアタイのグラフ的には頭ひとつぶん大公妃萌えです・・・。
あと風景と衣装。
華麗だけど華美すぎないエーレンガートの衣装はとくに、彼女の気高さを象徴しているようでまじ必見。
あっそうなのよ、エーレンガートって人の名前だったんです。
アタイ「エレガントなさまを表してんのかしら?」みたいなナナメ読み的早とちりをしてました・・・やーだやだやだお恥ずかしい~。
制作の舞台裏
本編を見たらこれも・・・と見てみたんですが・・・。
まぁメイキングものなんですが、デンマーク女王のマルグレート2世が、映画化にあたってどれだけ心血を注いでこられたのかをつぶさに見ることができました。
なんつっても女王のデコパージュ凄すぎて圧倒されます。
あとドレスですよ・・・女王がデザインしてるんです・・・それがまじ素晴らしい出来栄えだったの本編で見たし・・・・そのデザインを女王が?と思うとこみあげるモノがあるんですよね。
しかも絵もお上手です。その多才さとバイタリティに参りました。
デンマーク、マッツといい女王と言いどんだけ至宝天国・・・。
ともかく王室を描くにあたって、女王以上に最適な人材がいるでしょうか。
きっと、原作が本当にお好きなのだなぁ・・・と思うと思わずニコニコしちゃいますよね。
やっぱり「好き」がヒネリだすパワーって凄い・・・。
なのでこの映画はメイキング合わせてみることでぐっと理解が深まりましたし、だからこそ面白さが完成するような感じがあります。
本編を見た人は、ご覧になったらより楽しくなるよね物件。
「エーレンガート~誘惑の極意」データ
- Ehrengard: The Art of Seduction(2023)デンマーク
原作
- カレン・ブリクセン
バベットの晩餐会とかもこの方ですよ~。
監督
- ビレ・アウグスト
脚本
- アンデシュ・フリチオフ・アウグスト
キャスト
- ミケル・ボー・フォロスゴー
- シセ・バベット・クヌッセン
- アリス・ビア・サンデーン
- エミリエ・クロイアー・コッペル
- エミル・アーロン・ドルフ
- ヤコブ・ローマン
- サーラ=マリー・マルタ
- ヤコブ・ホイレフ・ヨルゲンセン
- ローネ・ロッドブロー
- クストファー・レス
- アルバン・レンドルフ
- キット・アイクラー
- パウル・ヒュッテル