Vienna Blood(2019)
事件へようこそ
ミーハーを名乗るアタイがいともアッサリ「SHERLOCK」の脚本家が手掛けたドラマ!といううたい文句に釣りあげられ、実際みるみる夢中になったドラマです。
ミーハー以外の人の目にどう映るのかはわかりませんが、これはズバリ推しですよ!
シャーロックのようなテンポのかけあいとか華やかさのあるドラマではございませんし、扱う素材の描き方が比較的マイルドではあるんですけど、面白い、面白いんです。
お話は本来1シーズン3話のところを6本に分けているので、2本でひとつの事件が1区切りつく感じです。
全6話というと海外ドラマにしてはとっつきやすい長さだと思いますよね?
ところがいざ見始めるともっとくれ、この二人をもっとくれって悶えるし、実際ラストの雰囲気ではシーズンまだまだ続くよね?という確信が持てます。
は~~~早くシーズン2を見たいわ~~~~。
概要
舞台は1900年代初めのウィーンです。
大体の人はあっ、察し・・・!ってなっちゃうあたりですよね。
そんな時代の一瞬の点みたいなところで、うだつのあがらない警部とユダヤ人の若い精神科研修医がなりゆき上タッグを組んで、やがてファーストネームで呼び合う仲になるお話です。
いいでしょう?萌えるでしょう!!?
ちなみに時代を反映しつつの犯罪が起こりコンビそれぞれのスキルを活かして解決していくんですけど、誰が何をしでかすのかってのもさることながら、全体を流れる薄暗くも重厚な雰囲気がたまりません。
その時代の有名人はこういう状況を背景に生きたのか・・・という思いを馳せることにもなります。
マーラーがユダヤ人として見下されている感じとか・・・じつにいや~~な雰囲気です。
馬鹿者たちめ、マーラーは天才だぞ。
ところで主役のマックスはフロイトの講演に聞き入る反面、指導医による時代遅れの治療法に眉をひそめるような人物なんですがそれが指導医にバレバレになってるので、早々に前途多難が予想されます。
警部のオスカルも上司とライバルに恵まれず、しかも悲しい過去を今もひきずっておるのです。
と書いちゃうとどんより系?と思われるでしょうが、そこは「シャーロック」の脚本家、ドンヨリの中にサービスの行き届いたオアシス完備なのでご心配なく。
(つまり視聴者は、ポコポコ殴られてもそこに温泉あるよ的な・・・出血してもキティちゃんバンソコ貼ってもらえる的な)
ちなみに犯人側の事情がキモいのはあるんですが、スプラッタ的な残酷描写がほぼほぼないので、アタイもおススメしやすいです。w
・・・少々の血まみれはあります。
1話「THE LAST SEANCE」(1~2)
ドレスアップした死体。銃で撃たれているんだけど体内に弾がないのです。
貫通した痕跡もまるでなく・・・これは奇術なのだろうか?
・・・という事件はともかく、クリムトの絵を前にして交際中のクララとマックスの価値観が異なるという描写があって、この二人のゆくすえやいかにって感じなんですけど、自分の意見をハッキリ言うクララには、好感しかございません。
ただ、リーバーマン一家はクララに恩がある状況なのです。これ恋愛的にフラグですよね?
2話「Queen of the Night」(3~4)
かなり趣向を凝らした殺人事件が起こるんですが、冤罪の彼が可哀そうすぎて泣きました。
あとクララが不憫よね・・・・。
ちなみにこのお話の真相はちょっと無理があるんですが、マックスの前髪が乱れるシーンがございますので大丈夫です。(なにが)
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3話「The Lost Child」
マックスの甥ダニエルが学んでいる陸軍士官学校で、仲間の士官候補生が溺死した事件を追います。
つーか、例の儀式もうちょっと禍々しくても良かったかな・・・・。
儀式の底が浅いぶん、逆に少年の闇の深さが胸糞で、それイジメじゃんやだやだやだ、お母さんは許しませんよ!!ってなるんです。
ただ、士官学校の少年たちが美形です・・・。
マントとか着てさ・・・・ここはテストに出る。
突然ですがゲーム・オブ・スローンズ民専用
あのですね、マックスのパパがコンリース・ヒル!!
ぶっちゃけヴァリス!ヴァリスですよ!
ゲーム・オブ・スローンズでアタイ一押しのヴァリスに・・・ヴァリスに・・・・頭髪が生えてんの!!
パパには、世間に融合しつつ生きていながらも、根本的な信念を感じさせるカッコいいシーンがあるんですよね。
やっぱほら、イケメンじゃないの~~~さすがアタイの推し!
シーズン1の3話では、マックスもオスカルも報われません。
ということで、アタイは胸のすくようなシーズン2を待望します。いつでもかかって来い!
「ヴィエナ・ブラッド」データ
- 2019年 イギリス BBC
- Vienna Blood S1
監督
- ロバート・ドーンヘルム
- ウムト・ダー
脚本
- スティーヴ・トンプソン
原作
- フランク・トーリス
キャスト
- マシュー・ビアード(マックス・リーバーマン)
- ユルゲン・マウラー(オスカル・ラインハルト)
- ルイーゼ・フォン・フィンク(クララ)
- ジェシカ・デ・グー(アメリア・レッジゲート)
- アメリア・バルモア(レイチェル・リーバーマン)
- コンリース・ヒル(メンデル・リーバーマン)
- シャーリーン・マッケナ(リア・リーバーマン)
- オリヴァー・ストコフスキー(グルーナー教授)
- ヨーゼフ・エラズ(オスマン軍曹)
- ハラルド・ウィンディッシュ(マティアス教授)
- ルイス・アウエ(ダニエル・リーバーマン)
- マイケル・ニアバラニ(ヘアー・ビーバー)
- ヨハネス・クリシュ(ジュリアス・ライジンガー少佐)
- カトリン・ベック(ボレク夫人)