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特捜部Q -檻の中の女-

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Kvinden i buret

特捜部Qのカールとアサド

あらすじ

ユッシ・エーズラ・オールスン原作のミステリー。

とある捜査で、やらかしてしまって心と体に深い傷を負った刑事カール。
もともと同僚に好かれるスキルがない不器用なキャラなのに、奇跡的にカールを理解してくれていた部下2人を、自らの強引な捜査によって失ってしまったのです。

職場復帰後、「まだ来なくていいのに」みたいに言われ、「お前とは誰もペアを組みたくない」とまで言われ、結局唯一の居場所の捜査一課みたいなトコから外されて、特捜部Qに追いはらわれます。

特捜部Qとは、捜査が終了した事件の整理をする部署で、厄介な刑事をとりあえす放り込んでおく最果ての窓際みたいなトコなんですけど、アサドという可愛い部下を得て、書類に目を通すうち、敏腕刑事としての勘がうなりをあげる事件を発見、勝手に再捜査を始めてしまうカールさんなのでありました。

再捜査の対象は、フェリーからの「投身自殺」で片付けられていた、一人の美人議員ミレーデの、失踪事件であります。

 

 ■続き

 

感想  

ネタバレあるよ。

 

マッツ映画で馴染んでいくうち、妙に気になり始めた、ニコライ・リー・カース目当てに見てみたら、なにこれ~~~めっちゃ面白い!

なんたって、ニコライの誇るチャームポイント、眉間の深いタテジワが、カールのキャラにビンゴですよね!
そしてもう一人の萌えキャラが、ファレス・ファレス演じるアサドさんです。

お話が進むにつれ、この2人がだんだん距離を詰めていき、シリアスなりに、面白コンビぶりを構築していく過程がたまりません。
後半、ついにアサドのコーヒーを認めたカール!!やだ~この2人仲良しじゃん!!

 

それにしても、被害者のミレーデさんは災難でした!
加圧室に監禁され、一年ごとに気圧を上げられ早や五年、ってだけでも気を失うほど恐ろしいのに、バケツトイレにバケツ飯!
監禁生活中たった一度、犯人が親切だったのは、虫歯に苦しむミレーデに、無言の差し入れをほどこした時なんですよ。

えっ、それ何?ペンチ?ペンチなのかよ?

おかげでミレーデさん、監禁中にもかかわらず、憎い虫歯めを、めでたく引っこ抜くことができました!!ありがとう犯人、気が利くね!

・・・なんてわけないだろ、麻酔はどこよ麻酔は!!!麻酔がムリでも、せめて酒とか飲ませなさいよ!

まぁ、こんな目に遭わされたら、普通はいっそひと思いに殺してくれ!って思いますよね。
思うに、同じ監禁ものの中でも、最もイヤンなシチュエーションではないでしょうか。

ただ、それだけに、ミレーデに対する犯人の凄まじい憎悪を、ゾクっと痛感して辛かったです。

なのに、なのにね!
こんな、ドス黒そうな題材なのに、この映画は美しいのです。
とくに、憎悪の原因が明らかになるシーン!!
ふわりふわりと白い雪が舞う中にミレーデ。半そでの赤いニット。
少年の目が、ミレーデを追う。
理屈じゃなく、一瞬、見とれてしまう清らかさ。

 

あくまでもアタイの解釈ですが、

その場の状況の悲惨さ、その後の運命の暗黒、自分の運命を変えた憎い少女に、一瞬魅了されてしまった少年。
その自己嫌悪のようなものが、少年の心に、時限爆弾のようなトラウマを仕込んでいたのかもしれない。
そして、再会の時、パンドラの箱が開かれた!

・・・という感じで、ミレーデに惹かれた記憶と、ミレーデへの憎悪が、リアルタイムでつながったことが、おぞましい復讐の原動力になったのかな、という気がしました。

 

ウフェ

個人的に、ミレーデの弟のウフェがめっちゃ良かったです。
事故の後遺症があって、セリフがないだけに、表情や動きの訴えに、圧倒されるのなんのって!
ミケル・ボー・フォルスゴーは、こういう役が似合いますのぅ!

特捜部Q檻の中の女のウフェ

 

最後に

ほんのちょっとのいたずらが、とりかえしのつかない悲劇を生む。
まして、キャラがいちいち濃い目のぶん、悲劇の規模もデカくなるよね。
事故の当事者の、誰一人として、(命が助かっても)救われないラストは、けっこうドンヨリするんだけど・・・。

最後に、警察手帳を取り返し、アサドに向かってほんの少し、不器用なヘタクソ笑顔を見せるカールが、超絶可愛かったので、次作も見ようと思います。

 

 

 

「特捜部Q -檻の中の女-」データ

  • Kvinden i buret 2013年 (デンマーク)

監督

  • ミケル・ノガール

キャスト

  • ニコライ・リー・カース(カール・マーク)
  • ファレス・ファレス(アサド)
  • ソニア・リクター(ミレーデ・ルンゴー)
  • ミケル・ボー・フォルスガード(ウファ)
  • ソーレン・ピルマーク
  • トロールス・リュービュー

ドント・ブリーズ

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Don't Breathe

ドント・ブリーズ

あらすじと感想

「デトロイトの過疎地域に住む、ひとり暮らし退役軍人おじいちゃんVSコソ泥3人組」というバトルもの?

青コーナーのおじいちゃんは事故で娘を失っていて、その示談金をガッポリ持ってる、という個人情報をコソ泥めらに握られて、ターゲットとしてロックオンされてしまったのです。

しかもこのおじいちゃんには、盲目というハンデキャップがあって、チンピラたちにとってはおいしいカモ鍋に見えた模様。もちろんネギは山盛りで。

 

けど、そのおじいちゃんというのが、スティーヴン・ラングさんなんですよ。盲目とはいえ、ナメてかかれる相手じゃないのではございませんこと?

赤コーナーの強盗たちは、せめて「必殺処刑チーム」とか、「コナン・ザ・バーバリアン」ぐらいは目を通し、覚悟を決めてから押し入れよ!って話ですよね?

しかも、このおじいちゃん、人生に絶望し、信仰を放棄しています。
それが何を意味するかと言うと、もう怖いものなんてない!ってことじゃーないのでしょうか。
強盗に、オーシャン並みのスキルがあらばこそ、所詮コソ泥の分際でチャレンジを試みるには、ワナオトコのお宅に次いで、敷居が高い案件ですよね。

 

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■続き  

 

まぁ、強盗側にもそれなりの、事情の設定があったりします。
リーダー(?)のマネーはありがちワルで、とっとと死ぬからほっときますけど、マネーの彼女のロッキーは、劣悪な家庭環境という背景があり、可愛い妹の為にもなにがなんでも大金を得て、デトロイト脱出するもん!と夢見ています。
そんなロッキーに思いを寄せるアレックスは、一見いちばんマトモに見えるんですけど、父親の営むセキュリティ会社(信頼第一だろが!)のデータを盗みに利用している時点で余りにもアウト。

つーか、娘を失って、犬しか身寄り(?)のない盲目の年寄りから、金まで奪おうって企む時点で、この三人にどんな事情があろうがアウト。

ということで、アタイとしては由緒正しく、おじいちゃんを応援させてもらいました。

 

おじいちゃん目線で考えてみると、まず一人目、マネー殺しは、完全に正当防衛が成り立ちます。
あと、娘を殺した女性ドライバーを誘拐の上監禁して、「子供を返せ!!」と詰め寄ってしまうのは、子を失った遺族の悲しみを想像すれば、わからぬでもない感情の炸裂と言えます。
ただ、つぐないとして要求する、具体策が生臭すぎる。
殺したからには、ワシの子供を生んで返せ!!・・・・と、あまりにもダイレクトな解決法を、女性側の了解抜きに強要する!!
そのエピソードに関してだけは、誰もが「ギャアアアヘンタイ!」とドン引くこと間違いなし。

ぶっちゃけ、ロッキーが受精させられそうになるシーン(レイプではない)では、キモさの余り、アタイの顔がウメボシ状態になりました。
だってさ~、ストック精液の中に毛が混ざってたりするんだよ!でもってスポイトで吸い上げて・・・・・・そんな狼藉、生理的にムリ、ムリ、ムリに決まってるやんか!ねぇ!

だからして、すんでのところで難を逃れたロッキーが、じいちゃんにケリを入れ、スポイトを口にお見舞いするぐらいは、致し方ないというか、アタイとしても支持します。

 

でもだからといって、強盗たちによる「変態ジジイ死んで当然!」という姿勢が正当化されていいんでしょうか・・・?

ドント・ブリーズのロッキー

 

それにしても、強盗のほうは、同じ空間にじいさんがいても、息を殺してスリルに耐えれば、助かる可能性あるんだけど、じいさんのほうは 同じ空間に強盗が何人いるかもわからなくて、気配や物音、匂いぐらいしか頼りがないのよ。

スティーヴン・ラングが演じてるにしちゃ、おじいちゃんのバトルが意外と普通・・・というか、猫にかみつく窮鼠に見えて、なんかしんみりしてしまいました。

ところでこのスリラーの性質上、主役は泥棒のほうでしたけど、おじいちゃんが異常者だったらロッキーに感情移入できるか?といえばそんなわけもなかったです。
大体、弱者が、より弱者から奪おうとする構図って、何か気持ち悪いだね!

個人的には、結局どっちにも感情移入できなくなりそうなモンだったのに、ラストでやっぱり、おじいちゃんウッヒョー!!って嬉しくなったりしましたヤバイ。

あと、ワンコよワンコ。
ホラー的に、血糊より、ワンコのよだれがグッジョブでした!

 

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「ドント・ブリーズ」データ

  • Don't Breathe(2016年)アメリカ
監督
  • フェデ・アルバレス
キャスト
  • ジェーン・レヴィ(ロッキー)
  • ディラン・ミネット(アレックス)
  • ダニエル・ゾヴァット(マネー)
  • スティーヴン・ラング(盲目の老人)
  • エマ・ベルコヴィシ(ディディ)
  • フランシスカ・トローチック(シンディ)
  • クリスティアン・ザヒア(ラウル)
  • カティア・ボーカー(ジンジャー)
  • セルゲイ・オノプコ(トレヴァー)

 

健忘録的なアレ。美形アクター編Part1

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アクター編その1

 

いまにもくたばりそうなPCの中で、肥やしになってた画像を、またしても貼らせてもらっても良いでしょうか・・・。
映画を見ていて「うぉぉ!美形!!」とのけぞった時、フレッシュな気持ちを忘れないうちに、役者さんの名前を記録に残しときたいなぁと思いまして、とっさに描きとめておくんですけど、いまんとこ使い道がなくて埋もれていたやつ・・・。

とはいえそのうち、気が向いたとか、何かの拍子に、アクターや映画感想のカテゴリに移動するかも知れませぬが、アタマ中身の整頓前の、一時的置き場ということで、お見逃しをお願いいたします・・・。

 

ジェイミー・キャンベル・バウアー

 

シャドー・ハンターのジェイミー・キャンベル・バウアー

シャドウハンター

シャドウハンターのジェイス。
シャドウハンターのお話自体には、そこまでそそられなかったんですけど(コラ)ケヴィン・デュランドの存在が愉快なのと、リリー・コリンズやっぱ可愛いっ!ってなるのと、なによりジェイミーのすばらしき透明感と、おデコの面積にココロをば打たれますので、メモしておくべき理由はあります。

とどのつまり、ジェイミー・キャンベル・バウアーいいよね、って話です。

 

シャドウハンター [DVD]

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ジョン・キューザック

 

トゥルー・カラーズのジョン・キューザック

 トゥルー・カラーズ

かのトゥルー・カラーズをアマゾンプライムで発見しまして・・・・、ジョンキューザック可愛いっ!!可愛いっ!!!って収拾がつかなくなりまして・・・・。
ちなみにコレ、共演のジェームズ・スペイダーも美しくて、画面にがぶり寄ってスリスリしてしまいそうになる映画なのでございます。
ジョンのキャラ、ピーターは、育ちの引け目によって、ガツガツと生きてしまうんだけど、この可愛さで全てが許せてしまいます。

 

 

トゥーレ・リントハート

 

青い棘のトゥーレ・リントハート

 

青い棘

青い棘は、アウグスト・ディール目当てに見た映画で、もちろんアウグスト美しい!!・・・のはまぎれもないが、更にトゥーレ・リントハートを発掘できたというタナボタ感。
あのウルリッヒ・ミューエの娘さんだという、アンナ・マリア・ミューエも可愛くて、お話自体も思うところが多いので、いずれ感想を書きたいなあと思いつつ、なんとなくそのまんまになってるやつ・・・。

 

青い棘 [DVD]

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ザビン・タンブレア

 

ルートヴィヒのザビン・タンブレア

 

ルートヴィヒ

狂王と呼ばれたルートヴィヒのお話なんですが、ザビン・タンブレアに一目ぼれしてしまいました!! 

な、なんてまばゆいんだ~~~~!!
なのに、「現実」ってやつに翻弄されて、どんどん輝きを失っていくストーリーの痛ましさたるや!!

ルートヴィヒは、ヘルムート・バーガー版が有名ですけど、ザビン・タンブレア版もぜひ!

 

 

ということで、今回は以上です。

つーか、PCマジやばい・・・。
ブログにアップするより、バックアップせえよという話かも・・・。

トーマス・クレッチマン

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Thomas Kretschmann

トーマス・クレッチマン


二枚目すぎて、神に嫉妬されないか心配!

こんなに二枚目、かつ美形最多国の地位を、デンマークとイギリスと互角に争うほどのドイツ産!
まぁそのために、ナチの将校役とか多いんですけど、軍服姿がお似合いすぎて、卒倒するほどカッコ良いのでございます。
しかも、ナニゲに殺人鬼とか、モンスターとか、C級路線でもご活躍で、役柄が幅広いというか、もしかしたら仕事選んでない?疑惑すらほほえましい!!

もうね、人間の役でありさえすれば、助演であっても主役より魅力的で、オイシイとこ全部かっさらってっちゃう人だと思う!
↓ブレイドで、一度はあっけにとられたアタイも(アタイはまだ許してなんかいないからな!)、


戦場のビアニストで華麗なるUターンを決めましたし・・・。

 

そんなクレッチマンさんも、今ではもう50過ぎ?
つーか、若い時も良かったけど、中年になっても衰えるどころか、ますますえ~男っぷりがうなぎアップしちゃってませんこと?

なんせ、水泳で鍛えた素晴らしい筋肉美に、この気品のある顔が乗っかってるのがサイコーですよね。
顔面には、クールな青い目の輝きが、優しさをたたえた上まぶたのベールによって、穏やかな光として、柔らかく放たれております。
ともすれば、高級すぎて、別世界的な近寄りがたさがあるんですけど、この優しいまなざし故に、案外のほほんとした平和な顔立ちのようにも見えます。

たぶん、草木も眠るウシミツ時とか、かなーり緩んだ状態の時は、相当マヌケな顔をして、鼻をスピスピ言わせながら、幸せそ~~に寝てるんじゃないかと思われます。

 

■続き

トーマス・クレッチマン引用写真

http://hitlerparody.wikia.com/wiki/Thomas_Kretschmann

 

トーマス・クレッチマン出演作ピックアップ

  • スタンダール・シンドローム
  • ダリオ・アルジェントのドラキュラ
  • 戦場のピアニスト
  • ゴッドディーバ
  • ワルキューレ

 

スタンダール・シンドローム

これはですね~~、クレッチマンさんが美しき殺人鬼を演じておられて萌えるやつです。
しかも共演はアーシアで、監督はアルジェント様なのです。
このタッグは、15年強を経て、「ドラキュラ」に引き継がれることになるのですが、どのみちパっとしないところに、愛嬌を感じますよね・・・。

 


ダリオ・アルジェントのドラキュラ

ドラキュラ伯爵がクレッチマンさんですしね・・・・・。
あくまでも美しさ的には、申し分ないのでございますよ・・・・。
面白い映画しか見ない!!という方にはオススメできるか微妙なんですけど、ドレスアップしたクレッチマンさんと、あと、アーシアも見たい!!という業を背負った人々にとっては、バイブルにも匹敵する昇天効果が見込めるのではないでしょうか。
ええ、冗談ですけど・・・(本気も半分)。

 

ダリオ・アルジェントのドラキュラ [Blu-ray]

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戦場のピアニスト

クレッチマンさんを愛でる映画の中でも、定番にして鉄板ですよね。
名曲の数々を、名演奏で聴けるという点でも感動的な映画だと思えるんだけど、中でもアタイはピアノソナタ第14番「月光」には強い思い入れがありますので、「ああああああああ~~~っ!!!」ってなりました。
強いて文句を言うならば、クレッチマンさんをもっとお出し!!ってことに尽きます。

 

戦場のピアニスト [DVD]

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ゴッド・ディーバ

たいして話題にならなかった記憶があるけど、アタイ的には、すこぶる面白かったんですよ!クレッチマンさん主役だし。
CGと実写の融合みたいな試みも「なんじゃこりゃーっ!」と嬉しくなるほど、アタイはとても好きでしたし、なんとゆーても、ホルスが憑依したニコポルがもう!! 
あと、シャーロットランプリングの黒歴史としても、一見の価値はあるのではないでしょうか。

ゴッド・ディーバのニコポルことトーマス・クレッチマン

 

ゴッド・ディーバBlu-ray

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ワルキューレ

まあこんな感じです。↓


クレッチマンさんについては、のちのち加筆する可能性あり。

「トーマス・クレッチマン」DATA

  • 1962年9月8日ドイツ

Filmography

  • 嵐の中で輝いて(1992)
  • スターリングラード(1993)
  • 王妃マルゴ(1994)
  • スタンダール・シンドローム(1996)
  • トータルリアリティ(1997)
  • エクスカリバー戦記(1997)
  • ミス・ダイヤモンド(1998)
  • ポイズン(2000)
  • U-571(2000)
  • クライマー(2001)
  • ナイトオブゴッド(2001)
  • ブレイド2(2002)
  • 戦場のピアニスト(2002)
  • マイ・ファーザー 〜死の天使〜(2003)
  • Uボート最後の決断 (2004)
  • ゴッドディーバ (2004)
  • ヒトラー 〜最期の12日間〜 (2004)
  • バイオハザードII アポカリプス (2004)
  • トリコロールに燃えて (2004)
  • デュカリオン (2004)
  • キング・コング (2005)
  • 聖なる予言(2005)
  • NEXT -ネクスト-(2007)
  • ウォンテッド(2008)
  • 暴走特急 シベリアン・エクスプレス (2008)
  • ワルキューレ(2008)
  • ヴィクトリア女王 世紀の愛(2009)
  • ザ☆ビッグバン!!(2010)
  • ホステル3(2011)
  • ダリオ・アルジェントのドラキュラ(2012)
  • オープン・グレイヴ 感染(2013)
  • キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー(2014)
  • アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)

ピアニスト

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The Piano Teacher

映画ピアニストのイザベル・ユペール

 

これねえ・・・・いろんな解釈が出来てしまうだけに、感想が全くまとまりません。
15年以上前の映画で、いろんな解釈も出揃っているのに、それでも自分なりの落としどころを考えあぐねて、頭を抱えてしまうのは何なのじゃろ~か。

この映画に限らず、ハネケ映画を見てしまうと、少なくとも3日はあとをひくのが常なのですが、よろめきつつでもそれなりの着地ができればまだいいほうで、アタイごときの理解力では、更に3日モンモンとするハメになり、もう、本当にもどかしい。

ということで、今回は、この映画を未見の方にとって、なんじゃこりゃー!みたいな支離滅裂な感想になると思います。
一方、とっくに鑑賞済みの人にとっては、「こいつアホか?」ってなると思うので、「そうなんですよ、アホを助けて!」とあらかじめお願いいたします。

まぁ、正直なところ、解釈作業はもう投げていて、ただ美女とイケメン描かずにはいられなかったので、人助けと思って見てってもらえたら嬉しいな・・・・、って感じです。

 

あらすじ

エリカは、母親の強烈な支配のもと、ピアノひとすじに生きてきて、ピアノ教師として中年にさしかかっている女性です。
母親の支配をくぐりぬけ、「ポルノショップに立ち寄って、前客の残したティッシュをスーハー」とか、「カップルが、車でいたしておる現場を覗きつつ、たまらず放尿」ってぐらいの息抜きを行い、母親とのがんじがらめの共依存状態に、酸素を補給している毎日でした。

そんなある日。

日常の閉塞感、精神を病みかけた神経質な気配を濃厚に漂わせつつ、そうなりに安定した生活を送っていたエリカに、突如人生を狂わせる出会いが訪れます。
とある演奏会で、出合った若く美しい青年からの、まっすぐで情熱的な求愛。
ぶっちゃけ、これは、そこからはじまる、ラブストーリーを、覗き見るお話なんだと思います。
ただし、ハネケ作品なので、当然「えええええ?」という展開が、これでもかとばかり、たたみかけてくるのです。

 

 ■続き

 

感想

もしもエリカを、イザベル・ユペール以外が演じていたら、アタイとしても、こんなに困らなかったと思います。

ワルターとの、出会いのシーンからもうアカン。
キラキラおメメのワルターは、演奏会の余興的に、シェーンベルグを弾くつもりだったのが、エリカとの会話によって予定を変更、シューベルトのピアノソナタ、イ長調を弾くことで、ぐいぐいと攻めてきます。
演奏は見事で、エリカの気持ちを逆撫でしつつ、ぐっと惹きつけてしまいます。

映画ピアニストのワルターとエリカ

 

そんなこんなで、2人のラブストーリーが始まるのですが、なんというか、エリカの奇行が痛ましいのです。
アタイは、この人はなぜ、そう行動するのか?という疑問が解決しそうでしない映画がけっこう好きなので、もし、エリカがイザベル・ユペールじゃなかったら、エリカの性癖に対しても、「まあそんなこともあるわなぁ」と済ませることができたはず。

だけど、エリカはイザベル・ユペールなんですよね。
だからして、かなりこじらせた性癖の人、っていうより、ピアノに対してしたように、男女の関わりをポルノから「学習」したのかもしれない、と思いました。

その学習で得た知識を、実践に移そうとしたのが、あの手紙だったとすれば、その後ワルターに、文面どおりにそうされて、思わず抵抗してしまう理由が見出せる気がします。

ワルターに対する関心が、恋愛なのか、発情なのか、学習なのか、またどのように心境が変化したのか、エリカ自身、自覚なく、ただ翻弄されたのかもしれない。

 

映画ピアニストのブノワ・マジメル

 

今、アタイに言えるのは、この映画のブノワ・マジメルがあまりにも色っぽく、ワルターとしては残酷だったな、ということぐらい。

最後のシーンで、ワルターはエリカを突き放し、エリカは己の心臓に当たる場所を切りつけて、おそらく現実と向き合って、なにはともあれ一歩を踏み出したのかな。
う~ん、やっぱしよくわかんないなぁ・・・。
ハネケ監督、深いからなあ・・・。

 

映画ピアニストのワルター

 

みどころ

トイレのラブ(?)シーンがとんでもなかった。
美しいというか、醜いというか、なにこれ?というか!!
ぶっちゃけ、男性が見たら、耐えられんシーンちゃうやろか!

 

どうでもいいけど、「キラー・コンドーム」の ウド・ザメル出とるよ。

seicolin.hatenablog.com

 

「ピアニスト」データ 

  • La Pianiste
  • The Piano Teacher
  • 2001年フランス

 

ピアニスト [DVD]

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イザベル・ユペール

監督

  • ミヒャエル・ハネケ

キャスト

  • イザベル・ユペール(エリカ)
  • ブノワ・マジメル(ワルター)
  • アニー・ジラルド(エリカの母親)
  • ウド・ザメル(ブロンスキ)

 

シェリ・ムーン・ゾンビ

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Sheri Moon Zombie

シェリ・ムーン・ゾンビ

 

夜空に上がった特大花火

 

いや~、「マーダー・ライドショー」のベイビー・ファイアフライにやられましたね!
ともかく、本体の豪華さだけでもとんでもないのに、背後から立ち昇るカリスマというかオーラというか、スピリチュアルな何かがむっちゃハデ!

言うなれば、宝塚のスターがしょってる羽根みたいのの替わりに、金銀ダイヤをあしらったレーザーのごとき光線が、花火のように次から次へと、夜空に打ちあがってるみたいな感じ?
そんなもん、ぶっちゃけ世界一目立つよね!!?つーか、宇宙からも見えるよね?
中国の海水浴並みの密度の高い人ごみで、たとえはぐれて生き別れても、もぉ全然ノープロブレム。
必要以上にピカピカしてるとこを目指せば、もれなくそこに居そうだもん。

そんなド派手な人だから、お一人様でも100人分ぐらいの存在感があるんだけど、夫ロブ・ゾンビさんとセット化すると、更に無限に凶悪度が増します。
この夫婦二人が並んだら、もう武装もしてない普通の人が、食いちぎられる覚悟もなしに、絶対近寄れないと思う!
どうしても、という事情があるなら、ホッケーマスクでもかぶって、抜き足差し足、忍び寄るしかないだわさ!


ともかく、すらりとのびきった肢体、黄金に輝く髪の毛の美しいこと!!
あと、満場一致で尻よね、尻!
いわゆる半ケツ状態が、国宝級の桃、というプレミアム!!
豪華な肉体、お高く整った顔面、なのに正々堂々とにじみ出る下品さ!!
しかも、テンガロンハットが、空前絶後によく似合う!!
まさしくテキサスホラーの申し子なのではないでしょうか。

その上この人には更にトドメの切り札が!!!

 

■続き 

 

なにを隠そうこの私、ホラー女優さんの「歯並び」に関しては、結構ウルサいほうなのです。
どんなカタチ、とか言うんじゃないんですけど、ニっと笑った時の、歯列弓のラインと、光沢による反射が大事なんです。
それがシェリ・ムーンは、まさしくB級ホラーの決定版的歯並び、もはやカトリオナ・マッコールの再来と言っても過言ではないのでございます!!!
つーかカトリオナを超えているフシも見受けられます。
なんつってもかんつっても、あの、トビー・フーパー監督の、ツール・ボックス・マーダーに、チョイ出してた時の、インパクトある歯並びキラリの瞬間が、いまだに忘れられません。

 

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シェリ・ムーン・ゾンビ出演作ピックアップ

  • マーダー・ライド・ショー
  • ツールボックス・マーダー
  • ハロウィン
  • ロード・オブ・セイラム

 

マーダー・ライドショー

シェリ・ムーンを堪能するなら、この二本は外せませんよね!

seicolin.hatenablog.com

seicolin.hatenablog.com

 

ツールボックス・マーダー

夫監督作品にしか出てないわけじゃなかったんだ!!と、目からウロコが落ちますよね。
あの、「悪魔のいけにえ」の、トビー・フーパー監督にしちゃ物足りないかな?みたいな普通ホラーなんだけど、チョイ役シェリ・ムーンがすべて持ってっちゃう、という点で、隅に置けない映画です。
なんせ、シェリ・ムーンの雨にぬれてシットリした髪ね、めっちゃ萌えます!


ちなみに主演は「MAY」でおなじみ、アンジェラ・ベティス!

seicolin.hatenablog.com

 

ツールボックス・マーダー [DVD]

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ハロウィン 

ジョン・カーペンター監督による名作ホラーを、ロブ・ゾンビ監督がまんまリメイク!
安定のシェリ・ムーン効果を見るにつけ、ゾンビ家は仲良しだなぁとほほえましくなりますね!

seicolin.hatenablog.com

 

↓こっちは続編ハロウィンⅡ。

 

映画ハロウィン(リメイク)のシェリ・ムーン・ゾンビ

 

ロード・オブ・セイラム

ロブゾンビさんが嫁の尻を自慢したいのがよくわかる映画です!
ちょっと残念だったのは、その尻の使い方がアタイの要望と一致しなかったっちゅーか、やっぱシェリ・ムーンは主役を食っちゃう脇役だからこそイイんであって、主役になるには濃すぎるんじゃないかな・・・・ってことでしょうか。
つーか、脇役のお歴々も濃すぎて、共食い状態になっちゃってるから、それはそれで、盆踊り的な何かはあるし、まぁいいか!

 

「シェリ・ムーン・ゾンビ」DATA

  • 1970年9月26日

Filmography

  • 31(2016)
  • ロード・オブ・セイラム (2012)
  • ハロウィン Ⅱ (2009)
  • ハロウィン (2007)
  • グラインドハウス (2007)
  • デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~ (2005)
  • ツールボックス・マーダー (2003)
  • マーダー・ライド・ショー (2003)

オデッド・フェール

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Oded Fehr

 

デュース・ビガロウ激安ジゴロのアントワン

(デュース・ビガロウ 激安ジゴロ) 

いるだけで、問答無用のカッコよさ 

オデッド・フェールさんでございますよ!
誰それ?という方のためにヒント答えをお出しいたしますと、あの「ハムナプトラ」 にて、一世を風靡した「ハーデス・ベイ氏」なのでございます。
ハムナプトラシリーズは、2でロック様(ドウェイン・ジョンソン)のカッコ良さに悶絶した経緯もあり、不覚にもアタイにとって、オールタイムベストカテゴリに鎮座まします映画です。
まぁ、ベスト映画の収納場所は、頭の中の神棚や書棚の奥、あるいは隣家のハナミズキ横に掘った穴など、いろいろ分かれているわけですが、ハムナプトラのバアイは、よく干したあと、焼酎と共にツボに入れとく系のポジションです。
うん、それはどうでも良かった。

ともかくどうよ?この気品を備えたオリエンタルな肉体美!
ヒゲは濃いのに、胸毛はナシ!
ふさふさに縁取られたまなざしはミステリアス!
全身から光背のごとく噴出するフェロモン!
あとは、油田、油田の所有さえあれば、オンナ殺しとして最強なのでは!!

 

 ■続き

 

http://img.photobucket.com/albums/v351/Kailyn/Models/oded01.jpg

Oded Fehr hairstyle - Hollywood's Long Hair Mane

 

しかも声まで頼もしくもオトコマエ。
耳で聞くというより、振動で感じるってなもんで、もぅ直接小脳にゆさぶりをかけてきますので、アタイのつぶらな自律神経など、ひとたまりもないだわさ。

もちろん最優秀チャームポイントの毛並みはフサフサツヤツヤですから、ワレワレ(誰?)ヒゲおたくにとっては、殿堂を新築してでも、リスト入りしていただく以外ございません。
ちなみに、ドレスアップアイテムはやぱし馬よね。

 

それにさ~、名前もいいじゃん!オデッド!オデッドですよー、オデッド!<何?
っていうか、なんでロードオブザリングに出なかったの?

まぁ、バイオハザードに出てきた時以来、も、も、もしかしてたらこクチビル?疑惑が、「やっぱり!」と証明されたわけですけど、アタイ的にはノープロブレム。
なんつっても、アタイも日本人のはしくれとして、左手で白飯入りのお茶碗、右手でお箸を手にした時点で、たらこと明太子は、条件反射でウェルカムです。

それを端的に表すと、「食べちゃいたいようなクチビル」となりますので、「お前はゾンビか?」とかあらぬ疑いがかかるかもしれませんが、アタイはただの変態ですので、そこんとこだけ、よろしくお願い申し上げます。

 

「オデッド・フェール」出演作ピックアップ

  • デュース・ビガロウ 激安ジゴロ
  • ハムナプトラ
  • ハムナプトラ2黄金のピラミッド
  • バイオハザードアポカリプス
  • ギャング・イン・LA

デュース・ビガロウ激安ジゴロ

 

ロブ・シュナイダー主演のコメディ映画で、やり手のジゴロ、アントワンとしてご出演。
ロンゲ、オヒゲ、はだけた胸元、の三拍子が揃ってて、オデッド・フェールの魅力が、最も堪能できることまちがいなしの映画ではないでしょうか。
特にロンゲをまとめて縛るシーンは、フェロモン比が3倍ぐらいに高騰しますので、悶絶せずにはいられません。
ぶっちゃけ、ひとつ文句を言うなら、もっと出番が多くても良かったんじゃない?

 

デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!? [DVD]

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ハムナプトラシリーズ

 

アーデス・ベイ!アーデス・ベイ!
さぁみなさんご一緒に!!アーーーデッス・ベイイィィーーーッ!!

 

ハムナプトラ失われた砂漠の都のアーデスことオデッド・フェール

 

seicolin.hatenablog.com

 個人的に、やや残念なのは、出番がもっと多くても良かったんじゃない?ってことでしょうか・・・。

 

バイオハザードシリーズ

 

トレードマークのロンゲと口ひげ&あごひげを脱ぎ捨てたオデッド演じる、カルロス・オリヴェイラ。一瞬「誰?」とはなったものの、カッコいいことに変わりはなかった!
ただひとつ、ブーブー文句があるとすれば、もっと出番が多くてもいいんじゃ・・・・・え?もういい?

 

seicolin.hatenablog.com

 

ギャング・イン・LA

 

ギャング・イン・L.A. [DVD]

ギャング・イン・L.A. [DVD]

 

いい感じの加齢ぶりで、ぐっと渋みを増したオデッド!
オデッド・バリエーションの中では、短髪、口ひげバージョンで、髪に白いやつが混じって、ジョージ・クルーニーを思わせる風貌。
でもって相変わらず福耳~~~~。

せめてもうちょっと出番が・・・・  モゴモゴっ!

 

「オデッド・フェール」DATA

  • 1970年11月13日 イスラエル/テルアビブ

Filmography

  • バイオハザードV リトリビューション(2012)
  • ギャング・イン・L.A(2012)
  • ハイブリッド (2010)
  • ドロール(2009)
  • バイオハザード Ⅲ (2007)
  • 夢駆ける馬ドリーマー (2005)
  • バイオハザード Ⅱアポカリプス (2004)
  • UC アンダーカバー特殊捜査官 (2001~2002)
  • ハムナプトラ2/黄金のピラミッド (2001)
  • アラビアン・ナイト(2000)
  • デュース・ビガロウ~激安ジゴロ (1999)
  • ハムナプトラ/失われた砂漠の都 (1999)
  • キラー・ネット(1998)

 

ぼくを葬る

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Le Temps qui reste / フランソワ・オゾン

ぼくを葬るのメルヴィル・プポー

 

私は、フランソワ・オゾン監督の映画に対して、好きなような苦手なような、複雑な印象を持っているんですけど、今回は、その世界にすーっと入ることができ、主人公ロマンの傍らに、自分がよりそって居るような(自分、背後霊的な?)落ち着きを感じられて、不思議だったのでございます。

これは、命の三部作の二作目に当たり、「自分の死」を描いているらしい。
オゾン監督自身が、こういう死を思い描いているのかなぁ?

 

 あらすじ

 

ロマン(メルヴィル・プポー)は売れっ子の写真家で、まだ31歳という若さにもかかわらず、余命3ヶ月を宣告されます。

ハリウッド映画のような、激しい動揺を表すシーンはないんだけど、死の宣告を受けたロマンの見る景色は確実に一変します。

そこには、いつもと変らない光景。
昨日の続きに身を置きながらも、宣告を受けたその瞬間から、未来に向かって生きるのではなく、命の終わりに向かって、生きることになるのです。

つまり、死の時に至る過程を、ロマンがどのように過ごしたか、という物語。

 

 ■続き

 

感想


検査の結果を聞くとき、「エイズ?」と聞くのがシュールでした。
結果はただのガン。でも余命3ヵ月。

まず宣告後、ロマンはコンデジのシャッターを切ります。
商業写真家だったロマンが、「自分の感情の動き」によって、小さなカメラの中に、「今」を記録するんです。
「死に向かって生きる」ということのはじまり。

ささやかに描かれたシーンだけど、思いのほか胸に食い込みます。


さらにロマンは実家に足を運び、家族に愛を伝え、病気をカミングアウトするはずが、結局辛らつな言葉で、姉を傷つけてケンカ別れしてしまったり、エゴイスティックな性行為のあと「愛してない」と言って、恋人と別れたりします。

ちなみに、その時恋人の頭からひとすじの血が流れ、死んだのかな?と思ったら、後々再会したりするので、あれは一体なんだったんだろう・・・。

 

ともあれ結局、自分が近々死に行く身である、ということを打ち明けるのは、父でも母でも姉にでもなく、恋人でもなく、ひとり暮らしの祖母にだけです。

なぜ祖母にだけ?

「ぼくたちは似てるから。おばあちゃんも僕ももうすぐ死ぬ。」

もう、この言葉を受ける祖母を演じるジャンヌ・モローが、最高に素晴らしくて、アタイ卒倒するかと思いました。
ハダカで眠るおばあちゃん、見ないから、と言って一緒に寝ちゃうロマン。

完全に孤独に死んでいくのか、と思われたロマンに、家族として肯定しあえ、ロマンの現実を共有できる人物がいたことで、見ているこっちは少しほっとさせられます。

そして、おばあちゃんと会ったあと、ロマンの行動が少し変化するのです。

 

ぼくを葬るのクリスチャン・センゲワルド

 

てゆーか、ゲイであるロマンが、子供を残す選択をする流れは、ぶっきらぼうと言ってもいい強引な展開なのに、「まぁ、そういうこともありそう」的な、妙な説得力があり、とてつもなく繊細なファンタジーとして表現されていました。

それにしても、やっぱ人間というものは、どのような形であれ、生きた証を残さずにはいられないのかなぁ、とか思う。

 

ぶっちゃけ

 

まぁ、もしもアタイがロマンの立場で、あと3ヶ月しか生きられないってことになったら、まずはHDDをぶっこわし、ノートをシュレッダーにかけることから手をつけますよね!

過去のクッソ恥ずかしいあれとかこれとか、もしも誰かに見られたら、たとえ死後でもまた死ぬわ! 

 

ミーハー的萌えポイント

 

この映画は、内容もさることながら、メルヴィル・プポーをはじめ、美形ゾロリ状態で、目の保養効果がパネェのですよ・・・。

特に、ロマンがハッテン場で会う青年とサシャ!!

なんと、サシャ役のクリスチャン・センゲワルド、この映画のほかに日本語データがない!!
IMDbにはデータがあるのに!

まさか、ブレイクしてないの?

鼻の形なんて世界遺産級なのに、これでブレイクしてないなんて、あ、あ、ありえなーーーーい!

 

ぼくを葬るの萌えポイント

 

まぁ、この映画からまだたった12年、今からでも遅くないので、今後に期待をかけまする。

 

 

「ぼくを葬る」データ

 

  • 原題: Le Temps qui reste
  • 英題: Time to Leave
  • 2005年 フランス

監督

 

  • フランソワ・オゾン

キャスト

 

  • メルヴィル・プポー(ロマン・ブロシャン)
  • ウゴ・スーザン・トラベルシ(幼少期のロマン)
  • ジャンヌ・モロー(祖母ラウラ)
  • ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(ジャニィ・シャロン)
  • ダニエル・デュヴァル(ロマンの父)
  • マリー・リヴィエール(ロマンの母)
  • クリスチャン・センゲワルド(恋人サシャ)
  • ルイーズ=アン・ヒッポー(姉ソフィ)
  • アンリ・ド・ロルム(医師)
  • ウォルター・パガノ(ブルーノ・シャロン)
  • ヴィオレッタ・サンチェス

ハイヒールの男

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MAN ON HIGH HEELS / チャン・ジン

ハイヒールの男

あらすじ

サイボーグのごときスゴ腕で、無敵の殺し屋警官、ユン・ジウク。
ヤクザのトップにすら一目置かれ、「男の中の男」として、ヤクザの中に隠れファンもいたりする。

そういう濃いキャラですからして、えてして署内ではつまはじきだったりするのが常よね~とか思っていたら、なんとユン様、署内での信頼も厚みバッチリ!という愛されキャラ!

そういうことならノビノビと、思う存分悪者を、ドカドカ血祭りにあげてあげてあげまくりゃー、ええ感じに極悪な、ノワール映画になるんじゃない?

ところが、彼の内面にはその状況に満足できない、知られざる苦悩があったのです。

ある日、おもむろに辞表を出したユン。
その裏には、誰もが予想だにしなかった、切実な目的がありました。

 

 ■続き

 

感想

ええ、ええ、ユンがカッコいいんですよ・・・。

ツカミで、ヤクザのボスが手下どもに語る、サウナで出会ったユン像。「ン?」となる伏線がロコツに仕込まれてるものの、巷の中学2年生も軒並み納得間違いなしの、ニヒルでクールな人物像!!

そこへ本物がバーンと乗り込む!
キレッキレのアクションシーンが、スピード感も絶好調にたたみかける!!

このバトル、華麗なるアート!!
ユンのすらりとした手足が、やりすぎ、ってぐらいスマートに宙を舞い、無駄のない一撃を次から次へと決めていく。

ヤクザの反撃はフォークのみ。

当然、のぼせたアタイの思考力は、温度急上昇により、緊急停止いたしました。

 

ハイヒールの男のチャ・スンウォン

 

ところが、見た目と行動は「男の中の男すぎる男」でありながら、ユンの心は「女」だったのでございます。
しかも、女としてのユンはけっこうナイーブ。
その女子力は、お部屋の整理整頓や、どうしても立たせずにいられない、小指なんかに現れます。

ぶっちゃけ、話自体はガチな性同一性障害ものなので、ユンの苦悩の深刻さに胸が痛み、悲しくなったりもするんだけど、それだけに、随所に仕込まれた小ネタの破壊力がハンパないです。

 

ハイヒールの男のワンシーン

(性転換手術をする場合、途方もなくお金がかかるので、どこから手をつけるかの優先順位は大事なのだね・・・。)

 

あと、ホ・ゴン(ブルの弟ヤクザ)が、ユン宅のガサ入れをするシーンは特に笑った!
ゴンはユンのファンなので、荒らしたお部屋を、部下にちゃんと片付けさせたりとか。

この映画はそういうシーンとシリアスなテーマとハードボイルドを、強引に融合させて無茶が目立つフシもあるけど、癒着部分にヘンな滑らかさみたいなものがあって、なんか、めっちゃ新しいジャンルを見たような、不思議な後味が残るんですよね。

 

みどころ

チャ・スンウォンの背が高いっつーか、長いっつーか、ともかくハイヒールはいて女装をすると、巨大すぎて目立ちます。
なのに周囲の、不自然な自然さがたまりません。

男としてのユンを尊敬していた後輩キムが、女装のユンを見て、「きれいだった。」と言うシリアスなシーンがあるんだけど、見た目だけに関して言うと、説得力まるでなく、アタイ反応に困りました。
ただ、仲のよかった同僚だけに、キムの目には内面もひっくるめたユンの女装が見えていて、なればこそのセリフだろうから、やっぱ深いのではないでしょうか。

そこを押さえておきますと、クライマックスでハイヒールを脱ぎ捨てた、血みどろユンに悶絶します。
化粧はドロドロ、ブラウスはひらひら、血糊べったり!
カッコイイなんてもんじゃないよ!レジェンドですよ!

 

あと、少年時代の回想が、本当に美しくてうっとりしました。
なかでも最大のキモはなんつっても、ユンの襟足、襟足ですので!!!

 

ハイヒールの男の回想シーン

 

 「ハイヒールの男」データ

  • MAN ON HIGH HEELS 2014年(韓国)

 

ハイヒールの男 [DVD]

ハイヒールの男 [DVD]

 

 

監督

  • チャン・ジン

キャスト

  • チャ・スンウォン(ユン・ジウク)
  • オ・ジョンセ(ホゴン)
  • イ・ソム(チャンミ)
  • ソン・ヨンチャン(ホブル)
  • キム・ウンス(パク班長)
  • アン・ギルガン(パク)
  • コ・ギョンピョ(キム・ジヌ)
  • イ・ヨンニョ(パダ)
  • イーエル(トド)
  • パク・ソンウン
  • オ・ジホ
  • キム・ミン・ヘギョ
  • ユンソナ
  • ウォン・ハエ・キム
  • キム・ビョンオク

健忘録的なソレ。美形アクター編Part2

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アクター編その2

ここしばらくの間に、描きとめた美形アクターを放流します・・・。健忘録スケッチです・・・。
やりたいことしかやってないのが歴然としておりますが・・・つっこまれないことを祈っています・・・。
言い訳としては、その1と同じ・・・。

ちなみに、その1はこちらです・・・。▼

 

 

ハリー・ヘインズ

ハリー・ヘインズ

The Surface

 

アマゾンプライムで見かけた映画。
たとえ日本語字幕ナシであろうと、美しさだけで見てられる!

この人については、あまし情報がないんですけど、オーストラリアの俳優さんみたいです。
なんといっても、この、ぎょっとするぐらいの透明感!
食パンくわえた遅刻寸前、曲がり角なんかでばったり出くわしたりしたら、その場で食パン喉に詰まらせ死亡するかも!
そのような、凶器のごとき美貌を備えておられる上、髪の毛がまた繊細で美しく、ぶっちゃけ家宝にするから1本ちょうだい!ってぐらいのレベルです。

ともかく現段階においては、日本公開作は確認できないものの、インスタグラムに写真いっぱいあがってるみたいだから、ピピピときたらフォロー推奨。(アタイはツイッタでフォローしときました)

 

 ■続き

 

余少群(ユィ・シャオチュン)

ユィ・シャオチュン

蒼穹の昴

 

あっ、イラストの漢字間違ってるやん!オバカ!アタイ、オバカ!

んと、知らない人は知らないだろうし、知ってる人は知っている(当たり前や)、浅田次郎原作ドラマ「蒼穹の昴」の春児(チュンル)でござる。

 

この、天使のような宦官春児という役に、あまりにもオールビンゴした、中性的な美貌と流れるような体の動き!
しかも清らかな眼差しに、「胸へこむがな!」ってぐらい強力に胸を打たれます。

何度(つーか二度だけど)見てもラストは号泣。

俳優、余少群という人は、顔立ちの美しさはもちろんのこと、しぐさの美しさが素晴らしい。
ググってみれば、なんと「越劇」の出身らしく、どおりで!と膝ポンで納得しました。

 

蒼穹の昴 DVD-BOX 1

蒼穹の昴 DVD-BOX 1

 
蒼穹の昴 DVD-BOX 2

蒼穹の昴 DVD-BOX 2

 

 

アンドラーシュ・ギーマント / ラースロー・ギーマント 

悪童日記

 

悪童日記

 

感想書こうと思いながら、時が過ぎてしまったやつ。
そのうち、戦争映画のまとめみたいなのやろうかな・・・。双子のまとめのほうが楽しいかな・・。

ともかく、一人でも美形なのに双子ともなれば、破壊力がキラウエア火山の噴火なみです。

この双子ちゃんの姓ですが、アタイは、ギーマントと表記しましたが、もしかして、ジェーマントと読むのが正しいのかもしれません。

 

悪童日記 [DVD]

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セバスチャン・グレゴリー

セバスチャン・グレゴリー

 

バタフライエフェクト・イン・クライモリ

映画自体はべつに面白くなかったのですが(コラー!)マイケル・ドーマン目当てに見ていて、あら可愛い、と思って描きとめました。

姿がすらーっとしてて、首がしゅーっとしてて、白シャツの似合うことハンパない!

 

デイン・デハーン

 

デイン・デハーン

 

デビルズ・ノット

 みんな大好き、デイン・デハーン!

 

デビルズ・ノット [DVD]

デビルズ・ノット [DVD]

 

 

 

 

ゾンビ・アット・ホーム シーズン1(1話~3話)

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社会復帰するゾンビ

ゾンビ・アット・ホーム

 

あらすじ

 

死人が墓からモリモリ這い出して、手当たりしだいお食事に励んだのはもはや過去。
今や、ゾンビ化した死人にも、「投薬による、凶暴化を抑制する治療」が可能な世の中です。

まぁ、手のほどこしようのないゾンビはそれなりの末路を迎えるしかないものの、順調に回復してしまったゾンビは、PDS患者(部分的死亡症候群)として社会復帰を強制的におすすめされ、世の荒波に放たれます。


もちろん、現実問題、「ゾンビなんかを社会の一員として、受け入れるなんてありえね~!!」

・・・と、人々のしぶとい拒絶が根付いているのが、世の常人の常でありましょう。
「敵」を定めることで、敵以外の一致団結を促すような、人間の習性もあるしな。
しかし、たとえゾンビであろうとも、愛する家族が帰ってくる!となれば話は別なのでございます。

 

主人公キーレンは、ゾンビ時代に人間を貪り食った後ろめたさに苦しんでいて、できれば退院を引き伸ばしたく、「まだ早いし・・・」とか、小声でアプローチを試みるのだが、医者による鶴の一声で、帰宅組に分類されます。

受け入れる父母にも、当然不安があるものの、そこは家族、わが子に再会するやいなや、嬉し涙にむせんでしまう。

まぁ、もちろん、順調にハイめでたし、とはいきません。
主人公、キーレンの住む村は、ことにゾンビを憎悪し、いまだに義勇軍(ゾンビ討伐隊)の「怒り」と「正義」が幅をきかせている地区なのです。
PDSに対する理解はほとんど進んでおらず、司祭は人々を、ゾンビ撲滅に向けて煽動する。

しかも、妹が義勇軍!!しかも司祭はケネス・クラナム(注1)!!
どうなる、キーレン!!

 

 ■続き

感想

 

いやぁ、すごいドラマでございます。
ゾンビなのにヒューマンドラマて!!ねぇ?

なんせ、ゾンビの自殺(ヤク中か?)あり、ゾンビの友情あり、同性愛ネタまでからんで、家族とは、命とは、正義とは、差別とは、愛とはなんぞや!・・・という全方向から、この世に存在することの、本質を考えさせられるアプローチ。

さぞかし重くなりそうなモンなのに、致命的なダメージを負わせられるわけじゃなく、むしろ温かい気持ちがこみ上げ、静かにしみじみさせられる。
このシチュエーションにありがちな、ギャグもなければホラーでもない、ジャンル的にかなりのアクロバットを成しています。

 

さしあたって、主役ゾンビのキーレンに感情移入しながらみると、武器を持って鼻息を荒げている、義勇軍は恐ろしい。
村の空気が「ゾンビ許さん!」なわけだから、ゾンビの社会復帰に協力する善意の人は、家族に内緒でこっそりと。

これって、ゾンビを社会の弱者やはみだし者としてとらえたら、ちょっと問題作じゃない?

ぶっちゃけ、魔女狩り、ナチのユダヤ人迫害、ハンセン病なんかも連想するよね。

ゾンビを迫害する人物たちも「極悪人」というわけではなく、家族がゾンビとして帰ってきたら、かくまったりするし、暴走を自覚したら、行いを後悔したりするんですよ。
対立の構図のなかに、ふつうの人間像として配置されているんです。

だからこそ、自分の身におきかえて、どっちの立場に立とうが恐ろしい、とすーっと血の気が引くってモンよね。

 

とまぁ、そういうのをさておいても、とても面白いドラマでした。
病気で死んで、ゾンビとして元気によみがえった女の子が、人生をエンジョイしようとしてたりしてんの可愛い。
結局彼女は新天地を求めて旅立つんですけど、たぶんシーズン2で、また会えそうな予感がします。

今回はU-NEXTの配信で見ましたけど、いつ来るのかな~、シーズン2。

 

☆注1

あのチャナード様ですからして・・・・。

seicolin.hatenablog.com

 

「ゾンビ・アット・ホーム」データ

  • In the Flesh (2013~2014)
  • 英BBC製作

監督

  • ドミニク・ミッチェル

出演

  • ルーク・ニューベリー(キーレン・ウォーカー)
  • エミリー・ビーヴァン(エイミー・ダイアー)
  • ハリエット・ケインズ (ジェム・ウォーカー)
  • ステファン・トンプソン(フィリップ・ウィルソン)
  • ケヴィン・サットン
  • マリー・クリッチリー
  • スティーヴ・クーパー
  • スティーブ・エベッツ(ビル・マーシー)
  • ケネス・クラナム(オディ司祭)
  • リッキー・トムリンソン(ケン・バートン)
  • デヴィッド・ウォームズリー

U-NEXT発掘ホラー10選(2017年6月現在)

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U-NEXTで見かけた、ちょっとプホっとなるホラー10本

ザ・セル

 

これまでさんざんU-NEXTには、してやられた感があるアタイですけど、しょうこりもなく、またしても二度目の無料お試しコースからの~、有料プランに突入してます(三ヶ月半額サービスみたいなのに釣られた!)。

環境によっては再生がガタガタになったり、一覧からマイリスト登録中に迷子になったりと、使い勝手は相変わらずイマイチだと感じるものの、他では見かけないラインナップに、抗えないモノがあるのは確かです。

 

そのなかで、今回はカテゴリをホラーに絞って、「何でこんなモノが入ってる!」と吹き出した、ちょっとミョーなやつをピックアップしてみました。

というか、ホラー映画探索中に、ハーシェル・ゴードン・ルイス監督作品がむやみに充実してんなオイ!ってなったのが、こんなタイトルでブログ更新せずにいられなくなったそもそもの動機です。

ちなみに、わざわざ加入してまで、「見たらいいよ!」などとは決して申しません。
言うなれば、もしU-NEXTに加入済で、他に見たい映画もなく、ヒマでヒマでしょうがない時なんかに備えるんならこれアリ?・・・みたいな。

ちなみに、真正おススメの良作とか、最近の話題作とか、他のサービスで簡単に見られそうなのは省いております。

そのうえ、どこのサービスともかぶってない!と言い切る自信はございません。
だってそれほど厳密に調べてないのよ、テケトー人間だもの、みつを。アタイ。

 

 

 ■続き

 

テキサス・チェーンキラー・ビギニング

こんな需要のなさそうなのが、しれっと紛れ込んでたんですよ!
思わず、「トラップか?」と疑うのも当然ですが、広い心で見てみれば、そんなに目くじら立てるような、シドい映画ではございません。

かといって、何かの役に立つわけでもないんですけど、まぁ、長い人生の1~2時間を、無駄 にするのもまた風流。
そんなワビサビな悟りが開けたら儲けモンかな?って思ってさ・・・。

 

seicolin.hatenablog.com

 

バスケット・ケース

一部の層に、根強い人気があるらしいので、U-NEXTの、拾い物かもしれません。

seicolin.hatenablog.com

ちなみにコレは見放題だけど、ポイントを使えば続編の2と3も見られます。一本540円だったっけ?
って、そういうトコあざとくないか?U-NEXT!
古いシリーズぐらい、全部見放題でお見せなさいよぅ~!

 

ゾンゲリア

これも、存在を発見して、思わず笑っちゃいました。
縞模様のセーターを着てないロバート・イングランドが出てたりと、古い作品ならではの、こそばゆさがあると思います。

オススメはなんといっても、ナース姿のリサ・ブロントさんでございますよ!

 

seicolin.hatenablog.com

 

ゴア・ゴア・ガールズ

ハーシェル・ゴードン・ルイスさんの引退作・・・かと思ったらそうでもなかった!
以降の作品は、こんなバカバカしいやつを「引退作」としてウィキとかに載せられないよう、付け足したとしか思えません。

ハレルヤ~♪みたいな気分の時に、わざわざ見るものじゃございませぬが、丁度いま、あきれてモノが言えなくなりたかったんだよね!って気分の時には、ぴったりなのではないでしょうか。

 

seicolin.hatenablog.com

 

2000人の狂人(マニアック2000)

ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の代表作でございますよね。
陽気なカントリーミュージックがたまりません。
ルイスさん、ゴアの始祖というだけにとどまらず、「バーベキューものの始祖」でもあったんだっけな~と感慨深いです。
低予算ながら、アイディアのアホらしさが秀逸で、丁度いま、「なんだこりゃ~!」とアゴを外したかったんだよ!という気分の時にぴったりのチョイスなのではないでしょうか。

俗に言う、「血の三部作」の二本目。

2000人の狂人 [DVD]

2000人の狂人 [DVD]

 

 

ちなみに、リメイク版はこちら。

seicolin.hatenablog.com

 

血の魔術師

ルイスさんのぐっちょりムッチョリなサービスが押し寄せる、安定のあきれた出来栄え。
被害者の顔が血糊で覆われたかと思ったら、突然人形丸出しになる!みたいな低予算ならではの哀愁もあります。
不覚にも、アタイはラストにやられまして「ちょっと面白かったかも!!」と口走ったかもしれない。
まぁ、監督が普通の巨匠なら、なんでもかんでもラストで振り出しに戻しときゃー、一見意味深に見えるわな、とか皮肉な口調が出そうになるけど、ルイスさんがやる分にはぜんぜんオッケーな感じする。

カラー・ミー・ブラッド・レッド

ルイスさんの、血の三部作の完結編。
ルイスさん監督作の場合、どーせほとんど血にまみれているわけだし、「血の全部作」と言うならまだしも、「三部作」と括ること自体、無意味なのでは?と思われますが・・・、なんか事情があったのかな・・・三部作って響きにカッコ良さ感じた、とか・・・。

この映画は、画家が、人血に対して、「これぞオレの求めていた赤!!」と悟りを開き、赤絵の具を求めて殺人を犯すというストーリーなんですが、ギャグでなく、ホラーを見たい場合に限り、山ほどある細かい瑕疵を、気にしてはアカンやつです。
ただ、最初のFがひどすぎて・・・・せめて画家の役者さんが、もうちょっと絵心のある人だったら・・・ぐらいは思いますよね・・・。

 

カラー・ミー・ブラッド・レッド [DVD]

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血の祝祭日

 

ルイスさん「血の三部作」第一弾。 
まぁこんな感じ。

 

血の祝祭日

 

ゴッドファーザー・オブ・ゴア

ハーシェル・ゴードン・ルイス監督の半生ですよ!!
最初のうちは、ハダカ映画ばっかし撮ってたらしく、あんなおっぱいやこんなおっぱいが揺れて揺れて揺れまくる!
これを見ると、ぶっちゃけ、ルイスさん本人のほうが、作品よりもずっと面白いのでは?と解脱する(コラ)。
映画を作る人って本当に面白いなあ~と、心の底から感動するので、個人的には、保存版!
なんと監督は「バスケットケース」のフランク・ヘネンロッターさんです。

 

ゴッドファーザー・オブ・ゴア [Blu-ray]

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アナコンダシリーズ2~4

ホラーというよりパニックですけど、10!と言い切った手前、数あわせとして入れてもイイよね?
アナコンダ、ジェニロペ出てるし、ってだけで1ぐらいは見てる人はいるだろうけど、続編を全て見た、などという猛者は数少ないのではないでしょうか!

しかし、実はアナコンダの魅力にとり付かれ、続編見たさに流れ星を見かけるたびに、お祈り欠かさなかったよ、って人も、この世のどこかにはいるはずです。
そんなアナタ、アナタのために、なんとアナコンダの2~4が、よりにもよって揃っております。

U-NEXTの可愛いところは、そんなアナタ以外の人にとって、「不必要なトコが無駄に手厚い!」ってとこなのではないでしょうか。

もちろんアタイは、3と4は一切見ておりませんので、面白いかと聞かれても困る。

 

アナコンダ Blu-ray

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汚れなき情事

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Cracks / ジョーダン・スコット

映画汚れなき情事のフィアマ

 

女の子たちの寄宿学校もの!(ネタバレ多し)

おっと!邦題にだまされてはいけませぬ。
情事という言葉は、ちょっとニュアンスが違う気がして、個人的にそこ重要。

 

これ、ジョーダン・スコット長編初監督作という点もプレミアムな、みずみずしい一品だと思います。
ちなみに、リドリー・スコット監督がお父さんらしく、製作には故トニー・スコットさんの名前もあるので、舞台裏に想像を巡らせると、感慨みたいな気持ちがこみあげました。

 

舞台は離れ島の聖マチルダ学園。全寮制の学校です。

なんせ10代のはじけるような少女たちが、美しい女教師に率いられ、まぶしい日差しを浴びてきらめきながら、水辺で飛び込みしたり真夜中にナイトウェアを脱ぎ捨てて泳いだり、キャッキャウフフしたりしながらも、ときには闇に翻弄され、嫉妬や憎悪の芽が育ったりするのです!

時に痛々しいほどの、10代ならではのゆらぎの中でもがきながらも、少女たちはひと山ふた山と越えていき、やがて社会に向けて羽ばたいてゆくはずですよね。まぁ普通は。
ただ、大人になれなかった一人の闇に端を発し、悲しい事件が起こってしまう。

ということで!
描きたくなりますよね!ミーハーだもん、そりゃやっぱり!

 

 ■続き

 

汚れなき情事のエヴァ・グリーン

 

あらすじ

 

ある日、マチルダ学園に、スペインからフィアマ(マリア・ヴァルヴェルデ)という転入生がやってきます。
裕福な家庭のお嬢様で、美しく知性もあり、体操をやっていた関係から、飛び込みのチームに入ることになります。
その飛び込みの美しさは、チームリーダーのダイ(ジュノー・テンプル)をはるかに凌ぐものでありながら、フィアマは「病弱」というハンデを抱えています。

なにかにつけて非凡ゆえ、フィアマはたちまち生徒の中で、嫉妬と羨望と憧れの対象になってしまいます。

・・・・フラグ!!

大体、女子校で目立ちすぎたら、それだけでもろくなことになりませぬもんな!

できればほっといて欲しいだろうに、そのうえ、「学生たち憧れの的の美人教師(エヴァ・グリーン)」に目をつけられ情を寄せられ、えこひいきされたからたまんない!

けれども、美人教師と関わるうち、聡明なフィアマはミスGの本当の姿を徐々に見透かしていくのです。
しかし、それゆえに詰むのです。

 

映画汚れなき情事のミスGことエヴァ・グリーン

 

感想

だいたい、寄宿学校というところには、子供たちをやっかい払いする場所!みたいなイメージってありますよね。

傍から見ると美少女たちの花園であっても、当の花たちはホームシックにもだえながら、帰れないあきらめを淀ませつつ、嬌声をあげています・・・。


だから、マイペースをつらぬくフィアマが、協調性を要求するダイに向かって、「私は帰りたいだけ。」と言った時、「みんなそうよ!」とダイが返すのが重かった。
そこで、フィアマの表情がはっとして、ダイに歩み寄ろうとすることで、2人の距離が少し縮まったりします。

一方、世界を見ることにあこがれながらも、学校という閉鎖空間から離れられず、大人になる機会を失ってしまったミスGの悲しさのルーツも、そこにあるような感じです。卒業してそのまま教師、ということは、少なくとも親との距離は遠いまま・・・。

 

 最終的に、フィアマの死の真相をもみ消す校長の姿勢が、少女たちの心の傷をほったらかす結果になってることを思うと、広い目で見れば、マチルダ学園にしか居場所がなかった、ミスGを蝕んだ真犯人って、校長先生ちゃうんかいっ!とか思う。

 

汚れなき情事のイモージェン・プーツ

 

とまぁ、それはともかく、やっぱ寄宿舎モノですからして、少女たちのバリエーションも、見どころですよね!!

ポッチャリした子、メガネっ子、リーダーの腰巾着、いろんな個性が一同に集まって、同じ制服着てるのめーーーっちゃカワイイ!!

あと、やっぱりエヴァ・グリーン様がすばらしすぎる!!
ワイドパンツで校内を闊歩する姿は、かっこよくて美しく、そしてなんだか痛々しくて、いつもながら最終的には、「目力やな。」という感想に落ち着きます。

 

それから、ジュノー・テンプルもすごく良かった。
アタイはジュノー・テンプルの、小鼻がプクーとするの、大好きです!

 

映画汚れなき情事のダイことジュノー・テンプル

 

狭き花園を飛び出したダイは、ミスGに失望しながらも、町から出られずにいるミスGの妄想を、ぐいぐい実行していくのではないでしょうか。

ダイに幸あれ!!

  

「汚れなき情事」データ

  • 原題 Cracks 2009年
  • イギリス・アイルランド・スペイン・フランス・スイス

 

監督

  • ジョーダン・スコット

出演

  • エヴァ・グリーン
  • ジュノー・テンプル
  • マリア・ヴァルヴェルデ
  • イモージェン・プーツ
  • ヘレン・ノートン
  • ディアドラ・ドネリー
  • バーバラ・アデア

 

汚れなき情事 [DVD]

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Netflix発掘ホラー10選(2017年6月現在)

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Netflixで見かけた、ちょっとプハっとなったホラー10本

ビザンチウム

  

以前U-NEXT版をやってスベりましたけど、メインで視聴してるのは、やっぱりNetflixなので、ネトフリバージョンもヒネリ出しておきたいと思います。

ネトフリは、正しく優良コンテンツが多いのですが、そっち方面はアタイのようなボンクラミーハーには敷居が高うございますので、あえて外しておりまする。

あくまでも、「そこまでメジャーじゃないし、それほどコアってわけでもないし、中にはホラーと呼べないモンが混ざってるかもしんないし、推すとアタイの世間体がますます低下しそうな気もするんだけど、アタイ自身は好きなやつ」という括りの中で、ちょんちょんとピックアップしてみました。

 

  

 ■続き

 

おろち

楳図かずおセンセーの「おろちシリーズ」からの映画化作品。
先だって、片岡愛之助様ご主演の「マザー」を見て、こ、これはアカン・・・・。と白目をむいてふらついた記憶の新しいどちらさまも、本作についてはご心配には及びません。

そもそも、漫画家楳図かずお氏は偉大なる大天才です。作品は全て素晴らしいのです。
映像化に当たりましても、ご自身がメガホンさえとらなきゃ大丈夫!!!

ということで、これの監督は、鶴田法男監督でございます。
何が言いたいかと申しますと、「ちゃんと楳図ワールド感あって、しかも怖面白いやつでしたよ!!」ってことなのでございます。

映画おろち

 

 

ミッドナイト・ミート・トレイン

 

今をときめくブラッドリー・クーパー主演ながら、ミーハーですら、ブラッドリーはまぁどうでもいい、って思っちゃう現象が秀逸!!・・・というか、ヴィニー・ジョーンズ演じるマホガニーの存在感がキモ素晴らしくて惚れ直します。
なんと、イボイボまでついてんですよ!

ここはやっぱり、ネトフリのクライヴ・バーカーものとして、ヘルレイザーの次ぐらいにごらんになっても、さしたるバチは当たらないのでは・・・。
なんか当たって「痛てっっ!」ってなっても、バチというより、御利益ですよね。

ちなみに監督は「ノー・ワン・リヴズ」の北村リュー様だから、クオリティ的にも安心の大船乗船!!

ちなみに、アマゾンプライムでも見られる予感がうっすらあります・・・(未確認)。

 

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ファンハウス

 

新しいほうです。惨劇の館じゃないほう。

とりあえず冒頭のロバート・イングランドに食いついて、めでたく釣り上げられたやつ。
冒頭から先(本編?)は、ホラーとして見ると清々しいほど面白くないんですけど、好きな人は好きかな、みたいな妙な愛嬌が仕込まれてます。

っていうか、つい描いちゃったラクガキ が、数合わせに使えるかなって思って・・・・。(コラ)

 

ファンハウス

  

モンスター・トーナメント

 

なんと、世界最強モンスターを、デスマッチで決めちゃおう!!って言うんですよ。

何を隠そう、アタイは当時、年に数回試合を見に行く程度にはプロレスが好きで、当然これをすっごく楽しみにしてて、DVD化されるや否や、レンタルショップに駆け込みました。

それが何?
今ではネトフリで見ることができるとは、アタイ以外のおのおのがたは、なんたるラッキーでございましょう!!

さぁいまこそ共に分かち合おうではありませぬか!究極のガッカリ感を!!

・・・つーか、出発点はサイコーだったと思うんですよね・・・。どうせC級なんだから、思いっきりバカバカしいのは承知の上・・・・ちゅーか、むしろバカ成分がもの足りなかったから、アタイガッカリしてんだけど・・・。

特に何?サイクロプスのビジュアルショボすぎじゃない?狼男、服のセンスがあまりにもヒドくない?っつーか、モンスターのチョイスおかしくない?なんで鬼太郎のお父さんが入ってないのさ?

でも好きなんですよ、ええ、大事なことだからもう一回カミングアウトいたしますけど、アタイはこれが好きなんです。ジミー・ハート最高でした。


もし、一生に一度たったひとつの贅沢な願いがかなうなら、ヒポポタマス期のピーター・ジャクソンにこの路線の映画撮って欲しい・・・。

 

モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦 [DVD]

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ゾンビヘッズ~死にぞこないの青い春

 

ゾンビが彼女に会いに行く、心温まるロードムービーです。
たとえ体のあちこちが腐ったりもげたりしようとも、きっちりハッピーにエンドします、どうぞなにひとつご心配なく、ゾンビの青春を見守ってあげるが吉でございましょう!!

seicolin.hatenablog.com 

 

鉄男

これは、浅知恵のアタイごときが触れてはいけないかもしれない、由緒正しい名作なのです。
が、100人にオススメしたとして、96人ぐらいに、怒られそうな気配もあります。
怒らない4人のうち3名様は、こんな僻地でアタイがオススメするまでもなく、おそらくとっくに見てるよね。

なので、残りの1名様に向けて書き残します。

ともかく、この映画のセンスと疾走感はやみつきになるはずだし、「第一次塚本晋也スゲー!」のシンボルとして、ときどきネトフリに光臨したり、世情に応じて地を這い地下に潜ったりしつつ、後世にちゃっかり残っちゃうやつなのではないでしょうか。
万一ディストピアをさまようハメになったとして、これ1本見ておけば、イモータン・ジョー様あたりと、「それな!」と話が弾むかも。

確かに、コレは、多くの人が「苦手!」と言っちゃうモノクロです。
だがしかし、モノクロゆえに、逆に古さを感じませんぞ!と、ここに断言しておきます。

 

鉄男 ニューHDマスター

鉄男 ニューHDマスター

 

 

東京残酷警察

 

よくまぁこんなモン作ったな!!・・・と頭を抱えずにはいられない、あきれた出来栄えの、ひでぇスプラッタ映画です。
切り口から血液が豪快にピューピューします。
見るだけでなんかネバネバします。

さしあたって、オーディションでキリキリしてたり、その他B級ホラーなどで大活躍の、しいなえいひ様が美しい。

マメ知識的には、TOKYO SHOCKシリーズの第2弾ということでございます。
ちなみに、第1弾は、井口監督のこちらでござる。↓

 

seicolin.hatenablog.com

 

ダブルビジョン

 

4人の食卓とエクスクロスとコレで迷ったんだけど、モト記事あるし、という理由でコレにしました。w
やっぱ、アタイの分際で10本チョイスはなかったかもしれん。
分相応な量を考えたら、次からは5本程度におさえなくちゃな・・・ってなってるとこ。

seicolin.hatenablog.com

 

 

レジェンド・オブ・ヴィー

 

Netflixで見るまでちっとも知らなかったんだけど、あのゴーゴリ原作、伝説のヴィーのお話が、ジェイソン・フレミング主演で復活してました。

なんともはや、この高画質で、ゴーゴリの世界を見られるなんて素晴らしい。
しかも、「妖婆死棺の呪い」でイマイチスッキリしなかった部分も、キッチリ明らかにされています。

 

レジェンド・オブ・ヴィー

 

これは古いほう。↓
これはこれで面白かった!

 

seicolin.hatenablog.com

 

ヴィタール 

 

解剖ロマンス。

輝ける「第二次塚本監督スゲー」として、語り継ぐべきかなと思うやつ。
お話は、事故で記憶を失った医学生(ロンゲの浅野忠信が!!)が実習で解剖していく献体と対話をしながら、彼女の記憶を取り戻していくというものです。

死してなお献体として、恋人と再会するロマン!!
メスを入れるたび、深まる対話。MAXに深く通じた時(全てを解剖し終えたとき)別れがやってくるという無情。
なんつーか、別れのせつなさにかけては、普通の悲恋モノの比ではないのですぞ!!

 

それとは別に、解剖スケッチが素晴らしすぎて美しすぎて、掛け値なしにウットリします!
人体とはとは、隅から隅までなんと神秘的なのでありましょうか!!

 

 

蘭陵王

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北斉の美しき仮面の皇子カッコいい!

 

ドラマ蘭陵王イラスト

 

オラの趣味のお絵かきを貼ります・・・・

 

Netflixで全話配信してたので、ついついガン見してしまいました。

美形のヒーローものなので、ドス茶色い歴史もの、とはいかないのは承知の上だったんですけど、フィクション成分がかなり多めで、予想以上にピンクの恋愛ものでございました。

ツッコミ所が多いのは楽しくていいんですけど、さすがに乙女すぎる展開は、アタイのようなオッサンにとって赤面もの!
にもかかわらず、ウィリアム・フォンとアリエル・リンの魅力のおかげで、しっかり最後まで見ることができました。

ファン・ビンビンの「武則天」は1話すら最後まで見れなかったのに・・・。(たぶん化粧と衣装に腰を抜かしてしまったせい)

それはさておき、中国のドラマは、妙に描きたくなるのが特徴なんですよね。
なので今回は(いつもやん!)、ラクガキをペタペタしたいだけなので、内容にはさほど触れないことと思われますが、よろしくお見逃しくださいまし・・・。

 

 ■続き

 

蘭陵王(高長恭)

 

ま~、お家柄も良く・・・つーか北斉の第4皇子で、女のように美しくて、なのに勇猛で強くて人望もある、というキャラクターですので、皇太子から、自分の立場を脅かす存在として、メッチャ警戒されるんですね。
歴史上では最終的に毒を賜わり早世するんですが、このドラマでは、陽雪舞という最愛にして頼もしい女性(巫女)を得ますので、ハッピーエンドすら期待できそうな展開です。

ただ、お約束の、皇太子をそそのかす悪巧みの天才ジジイの存在のみならず、世にも強烈なストーカーがネットリ絡んできますので、やぱし楽観できません。

 

蘭陵王

 

楊雪舞

 

巫女の血を受け継ぐ天女。
占いはできないんだけど、爆弾を作ったり浄水器を作ったりと、物理的に頼もしい!!

序盤はまぁ、相思相愛なんだったら、グダグダ言わずに長恭といっしょになればええやん!と面倒くさいんですが、そのせいで周りがむやみに振り回され、いらん期待を持たせられたストーカーのメラメラ発火が油にまみれ、やたら面白いことになりまする。

華流ドラマ蘭陵王の雪舞

 

 

阿怪(宇文邕)

 

 北周の武帝。

行方不明になってボサボサの真っ黒になっててウーウー言ってたところを雪舞に拾われてお世話をされて、子犬みたいにキュイーンとなついちゃって可愛い!

アタイは惚れたはれたの三角関係みたいなドロドロはちょっとな~~~・・・と心配したけど、最終的にいろんな対人関係が、友情に落ち着くので良かったです。

ちなみに、ドラマを見た後気になって、本物の画像検索したのは痛恨のミスであった・・・。

 

ドラマ蘭陵王の阿怪

 

阿史那皇后

 

このドラマいち、気品があって美しい人でした!!

喋り方といい立ち居振る舞いといい、本物の麗人とはこういう人のことを言うのであろうか・・・。

しかし、この髪型を自毛で結うとすれば、どんぐらいのばせばいいのだろう・・・・。最低でも3メートルぐらい?

 

ドラマ蘭陵王の阿史那皇后

 

気になる脇役

なんといっても、ウッチ将軍と、祖珽 太卜でございましょう!!
ウッチ将軍は、ふつうにしてればクールなイケメンですらあるのに、兜をかぶったとたんアスペクト比がおかしくなる。

つーか、このドラマ、衣装がかわいくてすてきなんだけど、鎧兜だけは盛りすぎなのではないでしょうか・・・・。

祖珽 太卜は、いかにも悪いあの顔を、バックアップして余りある冠(?)の存在感ですね!
獲物を捌くぐらいはできそうだし、刺してコンガリ焼けそうだし、ぶっちゃけ、ふつうに武器としてもアリだろうし、いざとなったら、虫歯だって抜けそうなので、万能サバイバルグッズと呼んでもよさそう。

蘭陵王のウッチ将軍と祖珽

 

いや~、他にもいろいろ描きたかったんですけど、過ぎたるは及ばざるが如しと言いますし、今回の自己満足はこのへんまでにしときます・・・。
ではではっ!

 

蘭陵王 DVD-BOX1

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蘭陵王 DVD-BOX2

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蘭陵王 DVD-BOX3

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「蘭陵王」データ

  • 2013年(中国、台湾)全46話

出演者

  • 馮紹峰ウィリアム・フォン(高長恭)蘭陵王
  • 林依晨アリエル・リン(楊雪舞)
  • ジョージ・フー(高延宗)安徳王
  • 翟天临(高緯)皇太子 武成帝
  • 陳曉東ダニエル・チャン(宇文邕)北周の武帝
  • 鄭暁寧(宇文護)
  • 韓棟(楊堅)後の隋の文帝
  • 呂中(楊林氏)
  • 魏千翔(韓暁冬)

エンジェル

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Angel  (2007年) / フランソワ・オゾン

 

映画エンジェル

 

そういえばこの映画、最初に見た時、ちょっとした嫌悪感みたいなのを感じて、ドヨ~ン!と沈んだものでした。

原作者が作り上げたヒロインもヒロインなんですが、こういうヒロインをスクリーン上に、ドーンと描きあげてくれちゃった、オゾン監督に苦手意識が湧いたというか。

でも、不思議と「二度と見ない!」ってわけじゃなくて、コンディションのいい時に、また見直してみることで、きっと認識が変るだろう、という確信もありました。

ということで、二回目の鑑賞。

 

 ■続き

 

あらすじ

夢見る乙女エンジェルは、その類まれな想像力と、文を紡ぐ才能によって、若くして一躍流行作家に成り上がります。

崇拝者を得、ハンサムな夫をゲットし、憧れだった屋敷の女主人となり、まさしく世界はエンジェルを中心に回っていたのです。

ただ、視点の位置を少々ずらすと、その世界は一変します。

エンジェルの信じた幸せは、エンジェルの想像力が見せた、エンジェルにとって、都合のいい解釈の賜物でした。

その魔法がとけたとき、あらわになった現実は、エンジェルにとってあまりにも残酷なものでした。

 

感想


想像力に満ちている、ということは、クリエイティブな才能に恵まれている、ということですよね?
モノを作りたい人間にとって、喉から手が出るほど求めて止まないその才能!
なのに、まぶしく輝くその才能に、こんなトラップがあったとは!

 

自慢じゃないけど、アタイにも、「もし自分が水戸黄門様だったら、お前なんか助さんと格さんに言いつけて、控えおろう~~~ってしてもらうかんな!!!」ぐらいの妄想力はございます。
いや、近所にね、狭い道ですれ違うとき、シモジモのアタイがバックするのが「当然」みたいな顔をして、自分はぜったいにバックしない、レクサス乗りのオッサンがいましてな・・・。

が、エンジェルに比べるまでもなく、アタイの想像力の小っささは自覚済み。
水戸黄門トリップにしろ、せいぜい5分程度しか、持続性がないのです。

だがこの映画を見たことで、「アタイ、凡人で助かった!」と我にかえることができました。
妄想の、出口がないのは、アタイの感覚では不幸です。

 

 つーか、才能というものは、あればあるほど渾身の制御が必要とされる、モンスターなのかも知れませぬ。
その力を、自分が支配できるならいいのだが、エンジェルのように想像力に支配されてしまったら、それは「生きる」というよりも、昏睡状態で夢を見ているようなモノなのでは・・・とか思う。

 

最後の最期まで幸せだったら、本人は別にそれでもいいんだろうけど、周りの人は大変だろうな・・・・。
なんせエンジェルのようなエキセントリックなキャラが、長く幸せでいられるためには、せめて誰かによほど深く愛される必要がありますよね?
しかし、その役目を果たしたのは、エンジェルが目もくれなかった相手であった、という皮肉さ。


ただ、このお話の残す傷跡が、妙に美しく感じられるのは、その皮肉ゆえのことなのかも・・・。

 

エンジェルとエスメ

 

 

ちなみに、エンジェルは、自信過剰で自己中心的で鼻持ちならないキャラなので、好きになれといわれても困るしかないんですけど、演ずる ロモーラ・ガライが可愛いので、不思議な魔法がかかってます。

ところがアンジェリカ(パラダイスのもとお嬢様)と並んだとたん、エンジェルの魅力が、ものの見事にさーっと褪せます。
その対面シーンは第三者の目による「現実」の最たるもので、「辛らつ!」と言う以外言葉が出ませぬ。

ぶっちゃけこれで、アタイのごとき小心者は、オゾン監督の人の悪さに、やられてしまうのでタチが悪い(深めの意味で)。

 

そうそう、お話の中で、エンジェルの想像力によってコーティングされたシーンは、徹底的にウソっぽく描かれているので、意図はわかりやすかったです。

プロポーズに答えるエスメとか、光あふれるアトリエを、受け入れるエスメとか、マイケル・ファスベンダーの表情ひとつに翻弄される。

あと、エンジェルのまとう、場違いであろう衣装とか・・・、チクチクとした見どころが、随所に仕込まれていてなんとも後をひくお話であります・・・。

 

憧れの豪邸「パラダイス」は、エスメに「巨大な棺桶」みたいな呼ばれ方をするんですけど、主人が移り変わることで、パラダイスの役割もまた変わり行く、ラストシーンのせつなさよ・・・。

 

 

エンジェル [DVD]

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「エンジェル」データ

  • Angel (2007)イギリス・ベルギー・フランス

監督

  • フランソワ・オゾン

出演

  • ロモーラ・ガライ(エンジェル・デヴェレル)
  • シャーロット・ランプリング(ハーマイオニー・ギルブライト)
  • ルーシー・ラッセル(ノラ・ハウ=ネヴィンソン)
  • マイケル・ファスベンダー(エスメ・ハウ=ネヴィンソン)
  • サム・ニール(セオ・ギルブライト)
  • ジャクリーン・トン(エンジェルの母親) 
  • ジェマ・パウエル(アンジェリカ) 
  • ジャニーン・デュヴィツキ(ロッティ叔母さん) 
  • クリストファー・ベンジャミン(ノーリー卿)

美少女映画ピックアップ5(女子校編)Part1

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美少女が印象的な女子校もの5本!

 

ピクニックatハンギング・ロック

 

今回は、趣味の美少女映画ではしゃぎたいと思い、女子校ものを集めてみました。テヘヘ。

美少女ね~~いいですよ~~ハマるよね~~。

・・・と、今まさにアタイ自身、美少女映画萌えモードに突入しておるわけですが、きっかけは、コメントにて、「ミネハハ」「エコール」「モスダイアリー」を教えてもらったからなのです。
(ブログやってて良かった!!いろいろ教わってます!各位さまありがとうございます~~~っっ!)

ともかく、その3作を見たからには、ミーハーとして当然起こるべく化学反応が作用しまして「なんじゃこりゃ~~!天国~~!!」とばかり、のぼせあがっておるのです・・・。


ちなみに、これら5本は、回し蹴りもしないし二丁拳銃もぶっぱなさないので、「映画はアクションしか見てはならぬぞ」という親の遺言を固く守ってる人にはオススメできない感じです。

つまり、そういう事情さえなければぜひご覧あれ、と言いたいやつでございます。
なんつっても、可愛い女の子がずらりと並ぶ女子校ものは、眼福の極みでございましょう。

 

 

 ■続き

 

ピクニックatハンギング・ロック (1975)

 

映画ピクニックatハンギング・ロックのミランダとセーラ

 

まずは有名どころから。

ピクニック中に、少女3人と教師1名が失踪するという、ピーター・ウィアー監督のミステリー。

なんてったって、ミランダ(アン・ルイーズ・ランバート)が、この世の人とは思えないほど透明で美しく、だからこそ、謎めいた失踪事件が恐ろしいです。

個人的には、主役は校長先生なのでは?と思ってます。
この事件によって校長先生の人生が、コロコロと坂道を転がり落ちていく様子は、若さと美しさを伴わないぶん、どのキャラよりも悲劇。

それはさておき、全寮制の女子校ものなので、お洋服もフリルとレースとリボン満載の可愛さだし、あぁ10代だなぁと遠い目になる、女の子同士の会話とか、その時期特有の距離感なんかがたまりません。

↑のセーラは孤児なのですが、同級生のアーマがナチュラルに、「セーラを見ると、世話したけど死んだ、私の子鹿を思い出す。」とか言う。わ~っ。
 

  

 

エコール (2004)

 

映画エコール

これがまぁ凄い映画でございましてっっ!!
蝶の羽化になぞらえた、少女期の物語とでも申しましょうか、いきなり、棺桶の中で少女が目覚めるシーンなど、最初はわけわからんけど何はともあれ耽美!

後になって、棺桶はさなぎ状態を示していたのかな?とかあれこれ考えたりしちゃいますけど、まぁそれはそれとして、同じ環境で育ちながら、羽化に失敗したり、成長を否定したり、個性や運命によって、やがて訪れる未来が分かれて、距離をあけていく様子がなんともせつないです。

 

ミネハハと原作を同じくしているらしく、設定に共通点は多いのですが、あえて別物と考えたほうが、謎めいた世界観に没頭できそうです。

美しく、無邪気で、汚れなく、だからこその無防備に心がざわつくラスト。
私たちもまた、蝶のダンスを見ている観客の一人なのかも知れません。

 

つーか、ビアンカ可愛いから見て!!妖精だから見て!!

 

エコール [DVD]

エコール [DVD]

 

 余談ですけど、マリオン・コティヤールのレオタード姿も必見じゃない?

 

ミネハハ 秘密の森の少女たち(2005)

 

映画ミネハハのブランカ

 

 

これはもう、オープニングから怖っっ!!ってなります。 

エコールと原作が同じ?と思うと、エコールまで救いがなくなる気がして、なんか絶望的になるんですが、でも女の子たちが集団で、可愛い制服を着てたり、バレエの練習をしてたりするのって、本っ当~~~~に別世界。

水遊びのシーンなんて、セイレーンがいっぱいおるがな!と身を乗り出してしまいます。

だれかが飛びぬけて美しい!というより、みんなそれぞれ可愛いな~っていうか、女の子って数が多く揃うほど壮観だし、くるくる巻き毛の可愛らしさ、ウエストの後ろで結んだリボンが弾む感じ、透けたバレエ用のスカート(?)のエロさ、ゲルトルート先生のはちきれそうな胸!と、次々にツボが押し寄せてきます。

そして、トリはジャクリーン・ビセットの名演!!と、見どころが尽きない感じです。

ぶっちゃけ、よくよく考えると、公爵の性癖のためにそこまでする? と思っちゃうし、ブロイラーが脳裏に浮かんだりするやるせないお話なんだけど、妙に記憶に沈殿します。
ただいま、ダークファンタジーとして、アタイの脳裏に保存版です。

 

 

ミネハハ 秘密の森の少女たち [DVD]

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モス・ダイアリー(2011)

モスダイアリーのエネッサ

 

女子校ものでヴァンパイアもので、アタイおススメ純正美女のサラ・ガドンも出てます!
主役のサラ・ボルジャーも、満場一致の可愛らしさで、鼻がプクプクするのがたまりませんし、マニア推奨、バレリー・ティアンも出ております!
誰それ?と思ったら即ググりましょう。案外どっかで見てるかも。

ともかく、そんな美少女たちが、夜の寄宿舎を白いネグリジェでフワフワするんですよ、サラ・ガドンがどんどん青白くなっていくんですよ!
正しいオタクなら、それだけでも鼻血がタラタラしますよね。

が!
それだけで解放してくれるほど、この映画は甘くありません!

最終的な結論として、この映画は、リリー・コールのキモ美しい、不思議な魅力に尽きるのです!!

それにしても、一体誰が、リリー・コールにこのマユゲをセットしようと思いついたんだろう。
一歩まちがえばイモトアヤコになりかねないのに、天然ではありえない人外たる美しさを、頼もしくバックアップしてるという結果オーライ。

そして、血がドシャドシャ降って、美少女2人が血まみれになるシーンですよね。
ああ耽美、これぞ耽美!!

 

モスダイアリー [DVD]

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サスペリア (1977)

 

そういえばサスペリアも全寮制女子バレエスクールものでしたし、ココに入れてもいいですよね?

ジェシカ・ハーパーのダンスの下手さを考えると、当時は「なぜ舞台をバレエスクールにしたんだ!もしくはなぜバレリーナを主役にしない?」とつっこまずにはいられませんでしたけど、今にして思うと、やっぱ耽美スプラッタとしては、イメージやムードって最優先だし、ジェシカ・ハーパーもバレエ要素も、確かに両方欠かせないよな、と、目を細めつつ納得してます。

 

seicolin.hatenablog.com

 

続く! 

 

 とりあえず、欲張らず5本に絞りましたので、そのうちPart2もやるつもり。(10年以内には!)

Amazonプライム発掘ホラー5選(2017年7月現在)

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アマゾンプライムで見かけた、ちょっとムフっとなったホラー5本

映画シャイニングのジャック・ニコルソン

 

アマゾンプライムは本数が少ないので、5本だけチョイスいたします。

もちろん、ベストやおススメなどではございませず、あくまでも、「アタイがムフっ」となったやつでございます。
チョイスの精度や信憑性を求められたら、たちまちシドロモドロになりますことを、お含み置きいただけたら助かります。(予防線)
ちなみに、誰もがもう見たであろうメジャー良作は、こんな僻地に並べてもしょうがないので外してあります。

 

つーか、

インプリントはメジャーやろ!と言いたい人いるかな・・・いるだろうな・・・。
真珠郎テレビやろ!と言いたい人もいるかな・・・いるやろな・・・。

まぁ言い訳でございますけど、U-NEXTとNetflixバージョンをやった手前、プライムも?みたいな単純な理由によるポストですし、まぁその、アレですよねアレ。

細かいことはまぁいいじゃん、ってことで、よろしくお願いいたします。

 

 

 ■続き

 

インプリント~ぼっけぇ、きょうてぇ

 

なかなか他では見かけませんので、見つけた時、「わーいっ!」ってなりました。
尺が短いわりに内容がエグいので、時間の足りないホラー中毒者のための、一服の清涼剤となりましょう。

13人(だっけ?)のホラー監督が競演する、マスターズ・オブ・ホラー恐1グランプリの中の一品なのですが、せっかくインプリントをラインナップに入れるんなら、他のも入れてくれればいいのになぁ!!

 

seicolin.hatenablog.com

だってホラ、買おうと思ったら高いのよ・・・。
つーか、こんなに高価だったっけ?ボッタクリ価格なのでは・・・?

 

スペル

 

アタイの大好きなサム・ライミ さんが帰ってきた!と心躍った一品。
プライムで再会できるとは、なんと良い世の中になったことでしょう。
アマゾンプライムの見放題は、数こそ少ないけどアタイの肌には合ってるな~、と嬉しくなる瞬間でした。

 

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マザー

楳図かずおの映画マザー

 

ネトフリで「おろち」をピックアップした時、アカン映画扱いしたこの映画がプライムに!
これぞ、今の世の中が必要とする、愛嬌!愛嬌なのではございませんでしょうか。

もちろん、お話はぜんぜん面白くありません。
でも、世の中から「ぜんぜん面白くない!という余興」が消えてしまったら、たぶんとっても寂しいはずよね。

というか、映画全体が楳図流の、高度すぎて凡人には手の届かない、冗談だったのかもしれません。

ただ、凡人のアタイにもわかるこの映画の凄いところは、なんといっても片岡愛之助様に、赤ボーダーTシャツを着せたうえ、「楳図かずお」と名乗らせていることに尽きますので、オープニングからフィニッシュまで、ある意味見どころオンリーなのではないでしょうか。

つーか、なんだかんだ申しましても、アタイは、楳図センセーが、好きで好きでたまりませんので、楳図映画があればピックアップしてしまうのは、もうしょうがないのでございます。

 

マザー

マザー

 

 

 

ゾンビワールドへようこそ

本編はさておき、オープニングが最高に好き。

思わず、ゾンビのミュージカルもの?と期待しました。(期待は豪快な空振りバッターアウト)

アタイとしても、ちょっとあきらめがつかないので、できればこのオニーちゃんだけで映画1本とってくんないかな・・・。

 

ゾンビワールドへようこそ

 

いや、もちろん本編も充分オバカで楽しいです。
なにせ、主人公の3人のボンクラが、「現役ボーイスカウト」という設定がですね、思いのほか活きてんじゃないかと思われます。

ちなみに、U-NEXTでも見られるけど、432円分のポイントがかかりますので、プライムの見放題のほうが断然お得だと思います!

 

真珠郎

 

っていうか、古谷一行バージョンの、金田一耕介シリーズが見られるのがすごいです!

ずっと見たいと思ってたので、アタイ的には「ヒャッホィ!」です。
真珠郎はその中でも、八墓村とか犬神家とか、誰もが知ってるやつと比べて、マイナーかなっと思って入れました。

なんつっても、真珠郎、絶世の美少年ってんだからソソりますよね?

あと若き原田大二郎や古谷一行が、めっちゃカッコよくてたまりません。

 

真珠郎 [DVD]

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ただひとつ問題があるとすれば、絶世の美青年が、そこまで絶世の美青年に見えなかったことでしょうか・・・。
もうひとつ問題があるとすれば(ひとつじゃないじゃん!)マイナーだけに、そこまで面白くなかったことでしょうか・・・。

いえ、私は好きですけど!

 

ケヴィン・ベーコン

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Kevin Bacon

ケヴィン・ベーコン

 

チャームポイントは鼻

お待たせしました!
いやいや、誰も待っていなくとも、私がお待ちしてました!

なんじゃそれ!と自分でも思うけどまぁいいか。
今回は「トレマーズ」をはじめ、「インビジブル」や「ダークネス」でおなじみの、ケヴィン・ベーコンさんを描きました。

ひとえに、顔面における鼻の穴の重要さを語るために。

 

そもそも、ケヴィン・ベーコンという名前の認知度は、大変なものでございます。
フットルースを見てなくても、ケヴィン・ベーコン数のことは知ってたり、インビジブルは見てなくとも、JFKは見た!って人もいるだろうし、出演作全部見た!!という猛者などは、冷蔵庫をあけるたび、ベーコンさんへの思いを募らせてしまうのではないでしょうか。


だからして、アタイがドヤ声で言うまでもなく、ケヴィン・ベーコンの業績については、アナタやソナタのほうが詳しいはずでございます・・・。

 

 

 ■続き

 

ハリウッド俳優ケビン・ベーコン

 

そのような不得手な分野をさておきまして、いちミーハーとして今ここで、アタイが讃えたいのは、あくまでもケヴィンの外見の素晴らしさです。
その筆頭が、「鼻の穴」というわけです。

なんてったって、人体における鼻の穴の魅力を世に知らしめた始祖、と声高らかに唱えておきたい!
それというのも、横顔における、人中のはじまりから鼻先にかけての絶妙な角度でございますよね!キュート、という人相の分野において、これぞまさしく黄金率では?
余談ですけど、エル・ファニングちゃんなんかもこのカテゴリよね。
アタイは、アタイは、このタイプの鼻に、魅力を感じて止みません!

 

鼻だけに留まらないケヴィン・ベーコンの魅力

 

・・・だからといって、決して鼻の穴だけの人でないことは、津々浦々御承知の通り。

視神経から発光してそうな奥深いブルーアイ、秘めたるチャームな福耳・・・・。

あと顔面の輪郭ね!
若いときから今に至るまで、ラインほとんど変わってないんじゃないですか?
ぶっちゃけ加齢の痕跡は、単にコラーゲンの分量のみ?

 

というか年をとることが、見た目においてもむしろ脱皮と進化の繰り返しに思えるところが、ケヴィンのすごさではないでしょうか!

いうなれば、若かりし頃チャーミングだったイケメンが、年をとることによって、しぶいイケメンに変化した!そして初老期が迫り来る今、しぶいイケメンから、万能のイケメンへと・・・。


何が言いたいかと言うと、普通は時の流れによって、例えばイモムシはチョウチョになるけど、ケヴィン・ベーコンはチョウチョから鷹に、鷹からモスラに進化しただよ!

 

 

ケビン・ベーコン

 

ともかくですね、すべてにおいてカッコイイです。

例えば髪型ひとつとりましても、どんなカットを施そうと問答無用にカッコいいし、何を着ても似合いそうだし、なんなら着なくてもノープロブレムだし、スキンヘッドにしたのに剃り残しの毛がピヨピヨしてても(by狼の死刑宣告)、ぜんぜんシリアスなんですよ。
ぶっちゃけ、インビジブルで身体が透明になった時ですら、バリバリカッコよかったわけだから、ビジュアル的に、無敵の領域に入ってますよね!

 

しかも声!役によるとは思うけど、ケヴィンがちょっと本気を出すと、もう渋いなんて生易しいもんでは済まされません。音というより振動!

もう絶対声帯にウーハー装備されてる!!
ミスティック・リバーの時みたいな、低くてドスが効いてて苦み走った声をキャッチするたび、アタイのつぶらな腎臓の上で、副腎がピョンとハネてるんじゃないかと思う。

 

ただひとつの危惧はといえば……あとしばらく時が過ぎたら、クリント・イーストウッドとか土佐のカツオブシみたいに、触ったら コン! てヒカラビた音のする、カラカラの(ある意味仏像化)じいちゃんになるんじゃないかなぁってことだけです。
ま、それはそれで拝みやすそうだし、絶対カワイイから超OK!

 

「ケヴィン・ベーコン」出演作ピックアップ

とりあえず、ベストとか良作とか代表作とかこだわらずに、単純に思いついたのをピックアップしてみます。
個人的に、ベーコン出演作にハズレは少ないと思いますっ!

 

フットルース

 

ピチピチのコラーゲンに支えられた、ツヤツヤのケヴィンが見れる映画!!
今にして悪役が多くなった感があるケヴィンですが、その昔はこのような青春もので、キャッキャと踊っていたんですよ!
その立ち位置は、まさしくアイドル、アイドルなのではございませぬか?
ちなみに、いまよりはダントツ若いジョン・リスゴーも出ていますので、何かと感慨深いのですぞ!

 

映画フットルースのケヴィン・ベーコン

 

 

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トレマーズ

 

テンガロン・ハットを標準装備したケヴィン主演の、モンスター映画ですので、なにかと萌え要素が満載です。

ぶっちゃけ、細かいトコは忘れましたが(コラ)アタイがB級映画の楽しさに目覚めたのはこの映画がきっかけだったような気が。
つーか、そもそもこれを見て、ケヴィンのファンになりましたので、ここにカミングアウトしておきます。

 

トレマーズ [Blu-ray]

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ミスティック・リバー

 

言わずと知れた、クリント・イーストウッド監督の、重くて辛くて暗いのに、「すごい・・。」と放心させられる傑作ですよね。

ケビン・ベーコンがかっこよくて素晴らしくて声がしぶくて、つい定期的に見てしまうのですが、ぶっちゃけ、脳内スクリーンで思い出すだけでもジタバタします!

 

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「ケヴィン・ベーコン」DATA

  • 1958年7月8日 アメリカ

Filmography

  • パトリオット・デイ(2016)
  • ダークネス(2016)
  • コップ・カー(2015)
  • ブラック・スキャンダル(2015)
  • ザ・フォイロング(2013~2015)TV
  • ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013)
  • X-MEN:ファースト・ジェネレーション (2011)
  • スーパー! (2010)
  • さすらいびとの靴 ~『ニューヨーク,アイラブユー』より~ (2009)
  • フロスト×ニクソン (2008)
  • レールズ&タイズ (2007)
  • 狼たちの報酬 (2007)
  • 狼の死刑宣告 (2007)
  • ビューティー・ショップ (2005)
  • 秘密のかけら (2005)
  • バイバイ、ママ (2004)
  • イン・ザ・カット (2003)
  • ミスティック・リバー (2003)
  • コール (2002)
  • マイ・ドッグ・スキップ (2000)
  • インビジブル (2000)
  • エコーズ (1999)
  • ワイルドシングス (1998)
  • ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由(わけ)(1997)
  • ウィズ・ユー (1997)
  • 17 セブンティーン (1997)
  • スリーパーズ (1996)
  • アポロ13 (1995)
  • 告発 (1995)
  • 激流 (1994)
  • アフリカン・ダンク (1993)
  • ア・フュー・グッドメン (1992)
  • ディレクターズ・カット JFK/特別編集版 (1991)
  • パイレーツ/この恋、火気厳禁! (1991)
  • ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分 (1991)
  • クイーンズ・ロジック/女の言い分・男の言い訳 (1991)
  • JFK (1991)
  • フラットライナーズ (1990)
  • クリミナル・ロウ (1989)
  • トレマーズ (1989)
  • ケビン・ベーコンのハリウッドに挑戦!!結婚の条件 (1988)
  • ハロー・マイ・トレイン (1987)
  • 大災難P.T.A. (1987)
  • グレート・ストリーム (1987)
  • クイックシルバー (1985)
  • フットルース (1984)
  • ブライアンの悪夢 (1983)
  • ダイナー (1982)
  • フェンウィック 泣かないで (1981)
  • 13日の金曜日 (1980)
  • ニューヨークの恋人 (1979)
  • 結婚ゲーム (1979)
  • アニマル・ハウス (1978)

特捜部Q-キジ殺し-

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Fasandaeberne/ミケル・ノガール

 

特捜部Qキジ殺し

 

特捜部Qシリーズ2作め

 

前回の事件の解決により、特捜部Qは、解決済み事件の書類整理という名目の島流し部署から、未解決事件花形捜査班にレベルアップし、しかも秘書と猫まで加わりました!
猫の名前はキャット。訳すれば猫!ミケとかタマですらない!!

うむ、カールらしいです。
たぶん、カールはセンスが良くも悪くもなく、ぶっちゃけ「センスが存在しない」んじゃないかな。や~ね~、んもー可愛いよっっカール!

 

▼前回の事件

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ちなみに、ちょっと出世したからといって、相変わらずナンパに成功しないわ、義理の息子との約束を忘れて関係改善の機会を逃すわ、と、カールの行動パターンは何一つ変わっていないので、前作から、まったく時差を感じません。

ただ、目の前のコーヒーが、ローセ(秘書)の入れたものだと確認してから飲む、という描写があって、ソコは気にとめるべきポインツですよね。

確か前回、アサドのコーヒーを認めたんじゃなかったんかぃ!

 

 ■続き

 

あらすじ

今回の特捜部Qは、20年前、お金持ちのボンボン御用達全寮制高校が舞台となった、双子殺し事件の真相に迫ります。


殺された双子の父親であるもと刑事は、20年にわたり独自に捜査を続けていたんですけど、ある日、カールに捜査を託して自殺します。

ぶっちゃけ、一見推理物?となりそうな幕開けなんですが、これはね~・・・、犯人探しのお話ではなかったです。

真犯人が、どういう人物であるのか、双子は何のためにむごい死に方をしなければならなかったのか、そして特捜部Qが、犯人をどうやって追い詰めていくのか、カールやアサドを応援しつつ、手の汗をシットリ握りつつ、成り行きを見届けるお話なのでございます。

ちなみに、「キジ殺し」とは、特権階級による娯楽としての狩猟を意味している模様。

 

感想

 

特捜部Qキジ殺しのキミー

 

いやぁ~~、暴力描写の凄まじさが、なんとも胸糞でございました・・・。
アタイ的には、時計仕掛けのオレンジよりも、ファニーゲームよりも、こっちのほうがイヤだったかも・・・。

なんせ単純に、ディトリウとウルレクがイヤすぎます。
狡猾で残虐で腐っているのに、富豪という出自の威によって守られ、さらに成功者として社会の高みから下界を見下しているような、現実にいそうな人物像なんだもん。

キミーはキミーで、同じ穴の狢かと思えば、逆に人間らしさの塊すぎて、救いがない性格だったかも・・・。
っつーか、制御のきかない激しい感情に翻弄される、キャラクターの強烈さ。
暴力性、残虐性、執着などがグツグツと煮えたぎった鍋の中に、ぐんにゃり変形した愛や、カビた良心のかけらみたいなスパイスと、ピュアな謎物体が入っていて、とりまく事情が動くたび、複雑な揺れ方をするんです。

さしあたって、存在が凶器めいていて、すれ違うだけで出血しそう。

 

・・・と言ってから書くのもナンなんですが、個人的に、ちょっと残念だったのは、登場人物にいまいち萌えなかったことでしょうか。
ぶっちゃけ、キミー、ディリトゥ、ウルレクの、20年前と20年後の姿がしっくり一致してないんじゃありませんこと?
もっと言えば、全編通じて華が欠乏気味というか。
だってアタイはミーハーですよ、「華」が欠乏したら貧血起きるの!

人物の華が少ないなら少ないで、やっぱ、せっかく富豪モノなんだから、せめて城に住まわせるとかさ~、庭に滑走路あるとかさ~、もうひとつ金にモノ言わせたインパクト欲しかったよね。
なんならウルリクにKTZの衣装を着せるとかでもよかったのに・・・。

 

特捜部Q ~キジ殺し~ [DVD]

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「特捜部Qキジ殺し」データ

  • Fasandaeberne 2014年
  • デンマーク・ドイツ・スウェーデン

監督

  • ミケル・ノガール

キャスト

  • ニコライ・リー・コス(カール・マーク)
  • ファレス・ファレス(アサド)
  • ピルウ・アスベック(ディトリウ・プラム)
  • デビッド・デンシック(ウルレク・デュブレ)
  • ダニカ・クルチッチ(キアステン)
  • サラ=ソフィー・ボウスニーナ(学生時代のキミー)
  • ヨハン・ルイズ・シュミット(ローセ)
  • マルコ・リソー(学生時代のディトリウ)
  • ベアテ・ビレ(テルマ・プラム)
  • ピーター・クリストファーセン(オールベク)
  • ソーレン・ピルマーク(マークス・ヤコブソン)
  • ミハエル・ブロストラップ(バク)
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