MEAN MACHINE / バリー・スコルニック
あらすじ
ダニー・ミーンは、八百長がバレて、サッカー界を追放されたという過去を持つ、もとイングランド代表のスーパースターだった男。
イングランドのサッカーファンを激怒させるにとどまらず、飲酒運転と暴行で、ついには刑務所入りになるという、アクロバットな転落ぶり。
けどやっぱモチはモチ屋、ヒーローはヒーロー、結局なんだかんだといろいろあって、看守VS囚人で、サッカーの試合をすることに!!
■続き
感想
あらすじが数行で済んだことが示すとおり、お話自体は単純そのもの。
「囚人VS看守」でサッカーの練習試合、という、刑務所ならではのお祭りワッショイ!
ただ、その囚人を率いるヒーロー、ダニー・ミーンを演じるのが、泣く子も黙る、ヴィニー・ジョーンズだからさあ大変!!
いくらヴィニーが、かつて本物のサッカー選手だったとはいえ、ロックストックとかスナッチとか、すでにさわやかスポ根からほど遠い、ジャイアンキャリアが、モリモリとテンコに育ってるじゃん!
大体、刑務所にぶちこまれてる時点で、カタギのヴィニーなんて想像すらしてないし、序盤、新入りのダニーにガンつける看守や囚人に、後半どれほど悲惨な血の雨が降るかと、アタイ、ハラハラしっぱなし。
囚人の投げたウンコを、新入りダニーが拾わされるとか、もうその時点で恐ろしすぎる!!
ウンコ投げた囚人は、たとえダニーがスルーしても、マクスターリーとかマホガニーに、一家皆殺しにされてもおかしくないぞ!
ところが、この映画のヴィニー・ジョーンズは、なんと最後までおとなしく、「サッカー囚人、ダニー・ミーン」を演じてたのだ!
ヴィニー・ジョーンズの、ちょっと悲しい顔とか、さわやかな笑顔とか、ドヤ顔とか、悩める子羊フェイスとか、ありえない要素をこれでもかと食らわされるこのファンタジー!
アタイの中で、「冥土の土産カテゴリ」に分類しました!
キャストも豪華(個人的に)
風のうわさによりますと、ガイ・リッチーが、製作にいっちょ噛んでるらしく、どおりで出るわ出るわ、ジェイソン・フレミングとかジェイソン・スティサムとかのリッチー組。
特にジェイソン・スティサム登場シーンは、いきなりの不意打ちだったので、腸捻転かってぐらい爆笑しました。
スティサム演じる「モンク」って野獣は、とりあえず最悪の猛獣で、試合中にキレたら、とてつもなく最高なことになります。
あと、アタイおススメは当然のごとく、ダニー・ダイア演じるビリーであります。
ダニー・ミーンの大ファンで、やる気はみなぎってるものの、全く相手にされないみそっかすなんだけど、彼が報われるラストシーンがすばらしくて、思わず「ビリー!!良かったね!!」と涙しました。
結論
ヴィニー・ジョーンズ主演の刑務所映画なのに、囚人は一人しか死なないのも異色だし、デヴィッド・ヘミングス(あの、サスペリアの!)のマユゲは可愛いし、なんなの、ええい、保存版だよ!!!
「ミーン・マシーン」データ
MEAN MACHINE(2001)アメリカ、イギリス
監督
- バリー・スコルニック
出演
- ヴィニー・ジョーンズ
- ジェイソン・ステイサム
- デヴィッド・ヘミングス
- ラルフ・ブラウン
- ヴァス・ブラックウッド
- ロビー・ギー
- ジェフ・ベル
- ジョン・フォーゲハム
- サリー・フィリップス
- ダニー・ダイア
- ジェイソン・フレミング
- デヴィッド・ケリー