大漢情縁之雲中歌
孟珏(もうかく)よ・・・
最近かなりはまってるチェン・シャオ目当てに見ました。
正直、所々すっとばしながら見たんですけど、これはですね・・・なかなかのとんでもドラマかもしれません。
主人公の雲歌を演じているのはアンジェラ・ベイビー。
この人は完全無欠のお人形系ルックスなんですよね、どこをとってもパーフェクトすぎて、ほんとに実在してんのか疑わしいレベルです。
ところがビックリ、なぜかドラマを見ているうちにこの美貌にどんどん魅力を感じなくなってしまうんですよ・・。
アタイの美形センサーが世紀の美女にピクリともせぬとは、一体どうしたことなのか!!
いや、多分中の人(アンジェラ・ベイビー)は正真正銘魅力的なお人なんだと思うんですが、「彼女が演じる雲歌キャラ」を受け入れがたい気持ちなんです・・・。
大きな声では言えないんですが、まず雲歌(うんか)という名前ですよね。
あくまでもアタイのようなダメダメミーハーの感受性がタコ、ってことなので怒らないで欲しいんですが、ぶっちゃけ音声が日本人にとってあれなんですよウン〇。いやごめんねごめんねまじごめん。
でもそれはほんの序の口でした。
ドラマの展開に食い下がってついていくうち、ウンカだろうがウ〇コだろうが、そこはもうぜんぜんだいじょうぶになるんです。
それよりも、雲歌の変貌がめまぐるしくて、感情移入がしきれません。
お話はまぁ三角関係+α。ラブ史劇と呼ばれるジャンルです。
漢の武帝、昭帝、宣帝、元帝など全員出てきますので、背景をおさらいしておくと面白いかもしれません。
宣帝は衛子夫の孫なので、「巫蠱の禍」のおさらいをするも良き哉です。
そんな時代を背景に、子供時代に縁のあった少女一人と少年二人。
少年Aこと趙陵は身分を伏せておったのですが、実は誰あろう陛下(劉弗陵りゅうふつりょう)だったのであります。
雲歌にとっても陛下にとってもお互いが初恋の人なので相思相愛、雲歌は履物を片方渡し再会を約束して別れます。
ところがもう一人の少年Bこと孟珏(もうかく)にとっても雲歌が初恋の相手でした。
こっちは完全に孟珏の片思いなんですが、なんと雲歌は孟珏にも、もう片方の履物を与えます。
たぶんなんだけど、女性が男性に履物を渡すことになんか含みがあるんですよね?
そんなわけで、孟珏は俄然ストーカーとして、エンジンがかかってしまいました。
そして二人の少年は雲歌の履物を懐中にてホカホカと温めつつ、やがて八年が過ぎました。
「陵にいさん(陛下)」に会いたい一心で雲歌は家を出て長安へ。
待ってましたぁ八年後!!っって、いや八年後ちょっと待って!!!
ここでこのドラマ最大のバグが発生するんです。
どうしたの少年二人の八年後!!いきなりおじさんになっちゃって!!
青年期はいったいどこ行った?
まさか雲歌の八年後は少年二人の十六年後?
もしや玉手箱でも開けちゃった?ってぐらい年の差を感じるんですが!!
つーか昭帝二十一歳で崩御(ネタバレーっ!)ですよね?つーことは再会の時点でまだ十代後半ぐらいじゃないの?なのに演じる陸毅(ルー・イー)さんは、どう見繕っても三~四十代!
そら雲歌も人まちがいしますよね、どう考えても劉病已(りゅうへいい)といちゃいちゃするほうが年齢的にムリがないもん!!
しかし、まぁそれも良しとしましょう。
美形度はたしかに劉病已が飛びぬけているんですが(なんせチェン・シャオですもんね!)、メロドラマ展開を受け入れるためには孟珏と劉弗陵こそ、断固イケメンに見えねばならぬのです。
ならぬと言ったらならぬのです。
イケメン二十代・・・イケメン二十代・・・キッチリ脳に言い聞かせます。
大丈夫、やがてプラシーボ効果が発生します。
生まれたての小さいフラシーボを念の力で大きく膨らませるのです。
その上で、アタイがハマったのはなんと劉病已をさし置き孟珏(もうかく)でした。
誤解され、嫌われても恨まれても陰ながらジットリ雲歌を支え、過剰に自己犠牲しまくる孟珏。
雲歌にふりまわされて何度も死にかけてはよみがえる不死身の男なんですが、不屈のバネがはじけすぎてて、おじさんだしストーカーだし献身の方向がどうかと思ってしまうけど、なんだかもう可哀そうで可哀そうで・・・。
毒と知りつつ雲歌の手料理をあえて食し、血を吐きながら、「そなたの望むこと(自分の死)をかなえてやりたいから・・・。」とかほざくんですよ!(まぁ死にませんけど)
やだもう、孟珏そろそろ幸せになってくれてもいいじゃない!!
ともかくアタイはハタ!と気づいたんです。
この、いつの間にか応援させられてる感を感情移入と呼ぶのなら・・・。
このドラマのヒロイン枠って、も、も、もしや孟珏専用なのでは・・・!?
このドラマ、雲歌がヒロインだと思えばミョーにモヤモヤするんですが、もしヒロインが孟珏だとすれば、スっと腑に落ちるものがあります。
うっわー、そうだったのね~。スッキリしたわぁ!!!
ちなみに、肝心の劉病已は一介の民草として生きていた時の性格を、善人として盛りすぎてたせいだと思うんですけど、帝位についたとたんに表情が険しくなるので、ギャップがきつくて萌えきれませんでした。
そのかわりに萌えポジションにおむかえしたのが太監の宇安です。
まゆげがゴージャスすぎるのが最初は気になって仕方ないけど、だんだん目が慣れてきますと、「宇安、好き・・・。」ってなってきます。
宮廷ものにはめずらしく安心できる側仕えキャラで、若干単純さが気になりますが、なんせ強いしファッショナブルな装いもツボります。
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まぁあんまりほめてませんし、実際話はグダグダなんですが、面白かったりモヤモヤしたり、イラっとしたり時に涙したりもできますので、感情の起伏を開放できるエンタメとして消費するなら、ぜんぜんアリなのではないでしょうか。
少なくとも妙にあと味がジワるドラマでした。
キャスト
- アンジェラ・ベイビー(楊穎)=雲歌(うんか)
- ルー・イー(陸毅)=劉弗陵(りゅうふつりょう)/趙陵(ちょうりょう)/劉長風(りゅうちょうほう)
- ドゥ・チュン(杜淳)=孟珏(もうかく)/求生(きゅうせい)
- スー・チン(蘇青)=許平君(きょへいくん)
- チェン・シャオ(陳曉)=劉病已(りゅうへいい)/劉詢(りゅう・じゅん)
- ヤン・ロン(楊蓉)=霍成君(かくせいくん)
- ミャオ・ルーイー(苗洛依)=許香蘭(きょこうらん)
- パオ・ペイアール(包貝爾)=劉賀(りゅうが)
- レイチェル・モーモー(毛曉彤)=上官小妹(じょうかんしょうまい)孝昭上官皇后
- クリース・リー(黎一萱)=鄂邑蓋公主(がくゆうがいこうしゅ)
- シン・チーチー(邢琪琦)=劉旦(りゅうたん)
- チャン・ジァハン(張哲瀚)=劉胥(りゅうしょ)
- ワン・イーフェイ(王翊菲)=劉奭(りゅうせき)/虎児(こじ)
- リゥ・グァンシィァン(劉冠翔)=于安(うあん)
- シェン・バオピン(沈保平)=上官桀(じょうかんけつ)
- コウ・ジェンハイ(寇振海)=霍光(かくこう)
- グォ・ウェイ(郭偉)=趙充国(ちょうじゅうこく)
- チュ・ガオウェイ(曲高位)=上官安(じょうかんあん)
- カン・ジンズー(闞清子)=霍憐児(かくれんじ)
- ロン・ヤォチョン(肜耀忠)=霍禹(かくう)
- ジャン・シャオチョン(姜暁冲)=霍雲(かくうん)
- チャン・ヤーモン(張雅萌)=霍顕(かくけん)
- ワン・ワンチョン(王婉中)=小蘇(しょうそ)
- チョウ・ファン(周放)=丁外人(ちょうがいじん)
- ワン・ハオラン(王浩燃)=紅衣(こうい)
- チャン・ティエンヤン(張天陽)=富裕(ふうゆ)
- チュ・ロンロン(朱栄栄)=張太医(ちょうたいい)
- チャン・シュエイン(張雪迎)=抹茶(ばつた)
- ドン・フェイ(董慧)=橙児(とうじ)
- チェン・ムーイー(陳木易)=七喜(しつき)
- ティン・リゥイェン(丁柳雁)=藍児(らんじ)
- ウー・ションファ(吾晟赫)=八平(はつへい)
- チャオ・スーウェン(趙思文)=一月(いちげつ)
- ワン・ルォイー(王若伊)=四月(しげつ)
- グォ・ウェン(郭文)=六月(りくげつ)
- ツァオ・ユー(曹禹)=陸風(りくほう)
- アォ・シィャン(敖翔)=雲翊(うんよく)
- ゾン・フォンイェン(宗峰岩)=郝嘯天(かくしょうてん)
- チョン・リーシャ(程莉莎)=心城(しんせい)
- チョン・イェンチゥ(程硯秋)=阿竹(あちく)
- チャオ・リーイン(趙麗穎)=百合(はくごう)
- チュニーツーレン(曲尼次仁)=阿麗雅(アリア)
- フー・ビン(胡兵)=劉徹(りゅうてつ)
- ウー・リーポン(鄔立朋)=劉拠(りゅうきょ)
- バイ・シャン(白珊)=趙婕妤(ちょうしょうよ)
- ホァン・ヨンガン(黄永剛)=江充(こうじゅう)
- リー・イェン(李艶)=孟珏ママ
- バイ・ハイロン(白海龍)=趙破奴(ちょうはど)
- ファン・ウォン(范文芳)=無涙(むるい)