RED SHADOW 赤影 / 中野裕之
超ラスベリーなんだけど・・・
今日、ナニゲにテレビで、赤影(レッド・シャドウ)を見てしまった。
………………。
…………………………。
20分ほど見たあたりから、洗濯物をたたみながら見ていたはずが、いつしか洗濯物を取り落とし、あまりのことに口はあんぐり、放心状態……。シーンが変わるたびに頭蓋骨内をドカドカバイバキと暴力的にこだまする、ツッコミというか、つぶやきというか、感想というか、遺言。
……し、し、死ぬほどつまんねえ!!!
鑑識に言っとく。もしもアタイが明日死んだら、死因として疑ってくれ!
ともかく、しょぼい、しょぼすぎる!だだ馬犬イ乍!!屁ムービー!!
その屁っぽこかげんがどんくらいかというと、あの一世紀中に1本あるかないかというアタイ的スペシャルラズベリー、『梟の城』をかるく振り切ったほどのしょうもなさ!カラスもカーと泣いている!!!
■続き
それにしても、あの赤影が、どう間違えばこれほどまでしょうもない映画に変わり果てるの・・?
そもそも、赤影といえば、マンガといいテレビといい、一世を風靡したと誉れも高い娯楽番組!
赤影をみた子供は、職業欄に「忍者」と書くのを夢に見、親に内緒で、修行もした!というほどの社会現象!!
……だったかどうかまでは、ぶっちゃけアタイもしらんけど、ゼッタイかなりのもんだったと思うんよね。
その赤影が年月を経て、二枚目安藤政信主演でよみがえり!!
面白くないわけない!!なのに面白くない!!
面白くないだけでなくて、屁だった!!!!!
赤影が屁!!!いかん、いかんぞそれは!!!
ヒーローがいきなり屁に格下げされたとあっちゃあ、故人もうかうか成仏できまい!
第一、アタイのような乙女に、何度も「屁」とか言わすなよ!
もうちょっと!で期待でキラキラしそうなシーンもあったのに、最終的に心に残るのはしらじらしさとバラバラ感だけ。
見進めば見進むほど、時間の無駄が勿体無くて、このやうな映画を作る予算があるんだったら、アタイにコタツのひとつも買ってください……(涙)、と、ものは試しに東映に言ってみたくなるだよね。
いやいや、アタイとしては正直なところ、ホントはどんな映画でも、「あーおもしろかった」と言いたいんです。評論するのが目的でなし、上目線でモノ言えるほどの思考力があるわけでなし。ぶっちゃけチケット買ったわけでもないし。(梟の城のチケットは買った!チキショー!)
でもねぇ……検索で引っかけた謳い文句が、
「かつて誰も見たことのない究極のアクションの連続、2300カットの超絶躍動映像がド肝を抜く!世界が注目する中野裕之監督の日本発・史上最強NINJYA MOVIE !!」
…………つうのはどうよ?
これってジャロに言いつけてもいいんとちゃうん?
そりゃ、確かにド肝は抜かれたけど、アクションにじゃないよね。映像に、ってはずもないよね。アタイのド肝を抜いて大穴を空けたのは、聞いておどろけ、新体操!
は~?新体操??
でもアタイ、ドリヴンの唐突なシンクロナイズドスイミングのシーンで、免疫ゲットしちゃってるから、もう思ったほどびっくりしないもんね。
と一瞬は思ったが、徐々に蝕む系だったのか、脳内は「疑問」が化学変化を起こし、いまや「頭痛」に……。
今は一刻も早く、この映画の記憶を消し去らねば、夕食に使う塊肉を、怒りの鉄拳でミンチ化させてしまいそうです。次回放映は、メニューがギョーザの日にしてくれ!!
あーでももしかして、誰よりもこの映画を記憶から抹殺したいのは、この映画に関わった人たちなのかも知れませぬ。
監督さま、転職の際も履歴書に、「赤影つくりました」とは絶対書かないような気がします。アタイもそれがいいと思います……。
でもなぁ、サムライ・フィクションはいい感じで好きだったのになぁ……。
つーか、いつか絶対、謳い文句通りの作品を見せていただきたいっす。だって新感覚時代ムービーって、うまくハマれば、とっても面白そうじゃんねぇ。
(2002年11月、記)
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「RED SHADOW 赤影」データ
監督//
- 中野裕之
出演//
- 安藤政信(赤影)
- 奥菜恵(琴姫)
- 麻生久美子(飛鳥)
- 村上淳(青影)
- 陣内孝則 (竹之内基章)