The Alienist(2018)
Netflixで見られるドラマなんですが、ナニゲなく見た1話目が面白くて、そのままラストまでズササササっと突っ走ってしまいました。
シーズン2があるかどうかはわかんないけど、シーズン1は全10話です。
いや~、これはね!
ドス暗くてヒデー話なんだけどクスっとなるとこが随所にあって和む上に、配役や衣装などもめっちゃ良くて、予想以上にハマりました。
19世紀の再現に、多分おカネが相当かかってる!
おかげでスケッチを量産してしまったばかりか、もののついでに相関図も作ってしまった。アホですねw
ちなみにここは井戸端ブログでございまして、自分自身の健忘録要素がメインです。
というコトはというコトは、この先はあらすじやネタバレに触れまくるヨカンです、その上視聴済みじゃないと、何がなんやらわかんねぇ!ってなると思います。
未見の方は気をつけて!
■続き
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概要みたいな
19世紀ニューヨーク、女装の男娼がターゲットの猟奇殺人事件を、ダニエル・ブリュール演じるクライズラー医師が精神医学の目線で読み解くお話。
クライズラー医師の右腕には、ルーク・エヴァンス演じるムーア。
このムーアさんがですね、いつものルーク・エヴァンスのイメージをちゃぶ台に乗せて丼ごとひっくり返してテヘペロしたみたいな、お人よしキャラクター。
なんと、クライズラーに「君はまるで人類の善良さの象徴だ。」とか言われるんです!!
ル、ル、ルクエヴァがですよ?
しかもまんまと一服盛られたり殴られたり、次から次へとヒドイ目に遭わされて大汗かいて、情けなさはもう絶好調!!
そりゃギャップフェチとして黙ってるわけにいかんがな。
そして姉ファニングことダコタ・ファニング演じる、ニューヨーク市警初の女性職員サラ・ハワードが予想以上にイイんです!
その良さはうまく言葉になんないけども、可憐な唇から出てくるセリフが男前!
あと、彼女が着こなす衣装がまた!!!
んと、肩の部分が膨らんだ袖のデザインをレッグオブマトンスリーブというのですが、他のキャラに比べてダコタの衣装は、より肩の部分のタックが深くて大きくふくらんでいる気がします。
もしかして男社会の紅一点として防御力を上げてんだぞ、っていうアピールなのかも知れない。(気のせいかも知れない)
その他にも、ユダヤ人だってことで署内で冷や飯状態だったアイザックソン兄弟、まだ大統領になる前のルーズベルト、一点の曇りもなくえげつないコナー警部、クライズラー家のワケアリ使用人たち、そして妖しい女装の少年たち、と、乙女心が安らぐいとまのないドキドキドラマでした。
猟奇殺人事件の顛末をさておいても、そういう有様でございますので、もうこれはプッシュするしかございません。
ちなみに、アイザックソン兄弟お気に入り!
上の画像はマーカスだけですwルーカスは別キャラ。
ダグラス・スミスはどのシーンでもポーズが決まっててすご~い。
ドラマでは、デコボコ双子がオメメキラキラさせながら、物理的な面からクライズラーをサポートします!
この双子、名前を聖書からじゃなくシェイクスピアからとった、という描写があった気がします。
マーカスといえば、まさか「ジュリアス・シーザー」のブルータス?
やだ双子のおかあさん、一体どんなセンスなの?
・・・と一瞬思ってググったけど、「タイタス・アンドロニカス」にマーカスとルシアスの名前あったwどのみち悲劇だがそっちかぃ。
ちなみにアタイ、シェークスピアに詳しいわけではありません(ほぼあてずっぽ)。
プチあらすじと感想
あるかもしれないシーズン2に備えて覚え書き !
1)橋の上の少年
パレシス会館で女装の男娼として働いていたジョルジオ・サントレリー(通称グロリア)が世にもむごたらしい惨殺死体で発見されます。
容疑者のウォルフはエドヴィン・バンド殺害の犯人ではあったが、グロリア殺害については無実だと、ドクタークライズラーは確信します・・・。
なんつーか、警察が雑に白羽の矢をたてた容疑者が末期の梅毒で、いっそ死刑になったほうが苦しみが早く終る、というくだりとか、すでに1話からシュールすぎてヤバイです。
2)特捜班発足
コナー警部が被害者の家族を脅してんの何なの?
警察にはいろんな癒着や汚職があって、なんやら犯人の心当たりもあったりして、被害者家族に騒がれると都合の悪いことがあるみたいです。
真相究明の最大の敵は、腐敗した警察か?
クライズラー特捜班のメンバーは、いろんな意味で個性的で時代背景的に孤立した人たちなので、殺人犯の心理を探る過程のなかで、偏見や差別や格差などの問題にもスポットが当たってく模様。
特捜部顔合わせ後、ジョンはパレシス会館に赴き、体を張ってグロリアに関する情報をゲットします。
ここは、脂汗なしには見れないとこです、ウっ!
3)シルバー・スマイル
警察が密かに「真犯人」とメボシをつけていたのは、富豪のヴァン・バーゲンの変態息子ウィレムだった模様です。
腐敗警察としては富豪の息子を逮捕するわけにいかんので、一応両親に釘を刺し、事件の収束を図るものの、もくろみは外れ容赦なく次の事件が・・・。
ぶっちゃけこの回ぐらいから、登場人物の背景がじわじわ掘り下げられていくので、ドロドロみが増して目が離せませぬのです。
どうでもいいけど母バーゲンがショーン・ヤング!!健在ぶりが嬉しいっっ!
どんなに貫禄が増そうとも、私にとっては永遠のレイチェル!
あと、ジョンの祖母はグレイス・ザブリスキー!
やだ~津々浦々まで豪華キャストじゃん!
4)血に飢えた思考
持論を思考する際に、ズカズカと他人の傷口をこじあけて病巣をグリグリとひっかきまわすがごときのクライズラー医師のデリカシーのなさに唖然とする。
このダニエル・ブリュール演じるすごいキャラを中心に、いろんな立場のキャラが己の闇を引きずりだされ、犯人の心理に近づく展開は、王道とはいえやっぱし最高に面白いです。
後半、犯人からの衝撃の手紙に、えええええ~~~っ、そっち???マジで???てなった。
5)チャバラテリムク
のっけからラズロー・クライズラー博士が感情的です。
大体、人間たるものそういう時は自身のコンプレックスに触れた時、と相場が決まっていますので、ここは視聴者として由緒正しく、ラズロー本人の過去を探るような気持ちになってしまいます。
ちなみにチャバラテリムクというのは鳥なんやけど、タイトルは、犯人心理を読み解くヒントをチャバラテリムクの標本を観察した過去から得る・・・、つーかまぁ、観察する対象のことを指しているカンジ。
ラズローはジョンを伴い、ラズローのチャバラテリムクの一人に会いに刑務所に行き、アイデンティティを揺るがされたりします。
いや~~それにしてもダコタ可愛いなあ~ダコタ。
この回は、ダコタの真顔とびっくり顔がひたすら可愛い回だと思います。
必見シーンあるしな。
妹ファニングちゃんとは、また違った魅力があって、なんか相当好きになった。
さりげなく禁酒を始めるジョンも可愛い。
6)昇天日
Drラズロー・クライズラーは犯行の規則性を見出し、使用人スティーヴィーを女装させ囮捜査に踏み切ります。
ということで、マット・リンツの女装が可愛い神回であります!
今回の第二イベントはクライズラーが、秘めたる自分を見抜かれそうになり、思わずサラの頬を打つとこなのではないでしょうか。
あと、コナー警部が暴挙に出る!
コナー警部本当にクソ!清々しいまでに、クソ!
そして、その暴挙のおかげで、警察の見立てが見当はずれだったことが明らかに。
だから博士がゆーてたやん!
犯人は別にいる!
7)聖なる人々
犯人の顔を見たスティーヴィーの証言をもとに似顔絵を作ろうとするんだけど、思い込みが邪魔でなかなか似ない、ってトコ身につまされます。
思い込みを捨てて白紙になるって難しいよねぇぇ・・・。
さて、今度の犠牲者は前回までの犠牲者と様子が違ってきています。
そのことが、犯人を特定する新たな手がかりとなるのか?
シーズン的にもそろそろクライマックスなので、カーストがモノを言う社会の構造も浮き彫りになってきました。
まぁ、私はまんまと何よりもコナー警部が気になってたわけですけど、目下のヴィランも所詮単なる小悪党に過ぎないので、簡単に追い詰められててやや拍子抜け。
8)性的倒錯
ラズローとジョン、またはマーカスのロマンスが気になるところだけど、捜査も進展・・・。
というか新展開になって、見てるコッチも頭を切り替える必要があります。
これまで、じわじわと煮詰めていたのに、いざ核心が見えてからちょっと唐突な展開すぎない?という気もするけど、今度こそ確実に順調に、真犯人像へと迫っていきます。
あまり驚きませんけど、ぶっちゃけ犯人の性癖があらわになるよね。
一方で腐敗警察の駒であるコナー警部一味が、とんでもないことをしでかしてくれます。
お前!!お前なぁ!!!!アタイのエミリーになんてことを!!!(激おこ)
9)レクイエム
ラズローの幸せが短すぎて泣ける。
傷心すぎて自虐に陥ったラズローをひとまずそ~~~っとしておいて、残りのメンバーでコマを進める。
ウンウン、これぞチームワークやなぁ~。
しかも、ラズローなしに真犯人の居所を突き止めるんだけど、これがアータ、サラがめっちゃカッコいいんですよ。
正直、もうサラがリーダーでいいんちゃう?
そして、次の殺人の日・・・・ジョンが可愛がっているジョゼフがピンチに!!
キャーもうやめて~~~見慣れた子の死体は見たくない~~!!
10)空にある城
サラがラズローの心を開かせて、ついにラズローがサラに過去を告白!
サラ万能!
衣装もカッコいいし優雅だし強いし優しい頭いいし勇気もある!
もう、真のエイリアニストはサラってことでいーんじゃない?
事件は急転直下、ラズローが犯人と対面し、動機は?ねぇ動機は?と知りたくてウズウズです。
これまで導き出した動機はあくまでもラズローの推理でしかないわけだから、何が何でも犯人の口から真実を引き出したいのよね、わかる。
ところが、出た~~~~っ!
コナー警部がまたやらかしてくれちゃって。
っそりゃコナー元警部にも、一応天罰が下るけど、アタイに言わせりゃ生ぬるい。
こんなヤツはもっと長く生かして茹でたり蒸したり、地獄の苦しみをだな・・・・ブツブツ。<コラ
・・・とか菩薩(アタイです)にあるまじきことを思ったけど、ラズローのチームが表に出ないために、最後に全てを解決した英雄としてコナーを祭り上げたシーンは笑った。
蛇足
ともあれ、予想はしてたけど真相は闇に・・・・。
結局人の心は、簡単に分析などできないのであ~る。
大体、自分の衝動すら解明せよ言われて困るのが人間なのじゃ。
だがラズローは邪悪な衝動を究明し続ける・・・・。学者やね・・。
これは、ともすればシーズン2あるかも・・・。
戦い終わって心に残るのは、ジョンの性格のキュートさですね。
これから、ルクエヴァを見るたびに、ジョンの姿がちらつきそうです。
ともかく、ジョンとサラには幸せになって欲しいなぁ。
ちなみに最後の会食、いいシーンだったとは思うけど、ラズローがメアリーに贈ろうとしてた指輪を、ジョンからもらってサラが喜ぶとは思えないんだが・・・。
オマケの相関図
描いてみたけどイマイチ役立たずな相関図がこちらです。
パレシス会館(娼館)とかバーゲン家とか入れられたらマシになったかもだけど、途中で力尽きたのと、あと横600ピクセルじゃ入りきらんわ・・・。
つーか、そもそも相関図の必要なドラマじゃなかった・・・。
ドラマ「エイリアニスト」データ
The Alienist(2018 )
原作
ケイレブ・カー
監督
ジェイコブ・ヴァーブリューゲン
キャスト
- ダニエル・ブリュール(ラズロ・クライズラー)
- ルーク・エヴァンス(ジョン・スカイラー・ムーア)
- ダコタ・ファニング(サラ・ハワード)
- ブライアン・ジェラティ(セオドア・ルーズベルト警察本部長)
- ダグラス・スミス(マーカス・アイザックソン部長刑事)
- マシュー・シアー(ルシアス・アイザックソン部長刑事)
- デイビット・ウィルモット(コナー警部)
- テッド・レヴィン(トーマスFバーンズ)
- ロバート・ウィズダム(サイラス・モントローズ)
- クオリアンカ・キルヒャー(メアリー)
- マット・リンツ(スティーヴィー)