Human Nature
↑類人猿とか書いちゃったけど、類猿人が正解でしょうね、テヘヘ。
あらすじ
ライラ(パトリシア・アークエット)12歳、ある日ムナゲが生えはじめる。
ムナゲだけならちょっとオシャレにデコれぬこともなかったろうに、そのあらぬ発毛はやがて全身に広がるのです。
そらもう、乙女の進路としては森に帰るしかありませんがな。
しかしやがて、ライラをおそった発情期。
ライラは交尾相手を求めるあまり山を降り、エステ脱毛をしながら彼氏をゲット。
その彼氏と言うのがネイサン(ティム・ロビンス)という心理学者。
目下、ネズミにテーブルマナーを教育し、それなりの成果を出しています。
使うフォークを間違ったら電流を流されるからネズミも必死。
そして、人間界で努力して結婚までしたけど、自称類人猿の父親に、生後まもなく森に連れ帰られ、野生のピグミーチンパンジーの一種として愛情をもって育てられたパフ。
これは、その多毛症のナチュラリストと文明者愛の教育を受ける猿とトラウマをこじらせた死人という三人・・・いやもうひとりツルツルお肌のガブリエル(ミランダ・オッットー)の四人が織り成す深~いお話なのでございます。
■続き
ライラとネイサンがハイキング中のある日、森に潜んだ人のような猿・・いや、サルの様な人を見つけます。(そのモンキーはのちにパフと名づけられます。)
ここでパフを見つけたライラが、ネイサンの静止にも耳を貸さずどんどん洋服を脱ぎ捨てて、ぐいぐいパフを追い詰めていくのが凄いw
なんだかんだパフははじめてメスの猿と出会い、夢中で本能に従ってしまうもんだから、あっさり木から落ちてしまいます。
そして囚われの身となったパフは、ガラスに覆われた部屋で人間としてのマナーを教育されることになるんです。
感想
っつーか、ちとあらすじばっか書きすぎました・・・。
まぁ、お話はこっからがめっちゃ面白いことになっていくので、未見の方の妨げにはならないだろうとは思うんですが、別にそこを気にしてるわけじゃなくて(コラ)あくまでも参考にならない戯言で字数を埋めたいという、私なりのささやかなこだわりに反しています・・・。
ぺちょん!(デコ)
(似ても似つかぬガブリエルことミランダ・オットー)
さてさてこれは。
風刺の効いたブラックコメディなんだけど、さほど頭をヒネらずとも、ゴンドリー、カウフマンのひいたレールの上に乗っけてってもらえます。
ぶっちゃけめっちゃ独創的で面白くて猿!しかも結構人が悪い。
さすが天才の作る映画だなあ~~っとうっとりします。
しかし野を越え谷を越え、クライマックスと思しき山を越え、展開がわかったような気になっても、決してラストのラストまで安心できないモノがあります。
ビジュアル的には、モンキー度が高いので、パトリシア・アークエットもリス・エヴァンスもめっちゃスッポンポンでございますが、画面のこっち側的に、発情のきっかけには至らないと思われますw。
あと、相変わらずのGoT頭で申し訳ないけど、ピーター・ディンクレイジがIQ170の天才役で出ております!
しかし、IQが170もあるという頭脳による見せ場は、見てるこっちにとって不意打ちの恋愛の成就と言うことだけなんで、私はそこがえらくツボってしまいました。
しかもパートナーはロージー・ペレス。
無敵ペアじゃん!なんでスピンオフ作んなかったの~~。
あっ、それと、イラストはないんだけど、ふさふさのパトリシア・アークエットも青白いティム・ロビンスも最高ですので!
正直、猿カテゴリの映画の中では、猿の惑星と共に後世に残しちゃってもいいんじゃないかな、ぐらいには思っております・・・。
「ヒューマン・ネイチュア」データ
- Human Nature(2001年)アメリカ合衆国・フランス
監督
- ミシェル・ゴンドリー
キャスト
- パトリシア・アークエット(ライラ)
- リス・エヴァンス(パフ)
- ティム・ロビンス(ネイサン)
- ミランダ・オットー(ガブリエル)
- メアリー・ケイ・プレイス(ネイサンmama)
- ロバート・フォスター(ネイサンのpapa)
- ロージー・ペレス(ルイーズ)
- ミゲル・サンドバル(セラピスト)
- ピーター・ディンクレイジ(フランク)
- ヒラリー・ダフ(子供ライラ)