Van Helsing / スティーヴン・ソマーズ
リチャード・ロクスバーグのドラキュラが濃い!
むー。
最初はんむむ?「シュレックだっけ?」と見まごうほどの、お子さま向けアニメ。つーか子供だまし?って、子供に失礼?だってスチームボーイあたりが標準の、イマドキの子供は、もぅ騙されないよね。
確かに映像はハデだけど、肝心の動きが雑なんだもん!!!
そして、ぶっちゃけリーグオブレジェンドか?と見まごうハイド。
アングルの切り替わり方とかスピード感とか、見せ方のセンスとか怪しいバカバカしさなんかが、テンションをあげてくれる分、なおのこと些細な手抜きが残念なんだよね・・・・。
でもよくよく考えたらこの映画、監督がスティーブン・ソマーズさんだっけ!あ~~、そうなんだ~~。
■続き
ソマちゃんの映画なら、なにはさておき身を乗り出して、ジェットコースターな成り行きにキャーとかヒーとか言っといて、エンドロールを見送ったあとは、きれいさっぱり忘れてあげる、というお作法が、この世で最も正しいはず!!
どうせ2も出るんだろうけどもぉ全然大丈夫。その時は1のあらすじを、わずか1行思い出せばいいだけ。
「そおいえば、子孫繁栄に燃えるドラキュラを退治する話があったっけ~~」と。
っつーか、やっぱ、その一行すら思い出す必要、ないかもな・・・。
ヘンに知識を仕込んでおくと、「なんだこれはっっ!!」って眉間にシワが寄ることになって、美容にもよくなさそうだし、ジャンル的にも、頭がカラッポなほど、無邪気に楽しめるのは間違いないのだ。
まあ、カラッポすぎるとたまにウルヴァリンな副作用が出てくるけど、そっちはべつに大きな障害じゃないよね!
たとえば、 スキヤキと思って食ったナベにサバが入ってた!と思えば頭沸騰もするけど、はじめから闇ナベかごった煮とでも思えば、サバだろーがタコだろーがゾウリだろーが、入れば入ってるほど嬉しいもんだし!!
実際、プハっと笑える小ネタが多くて、こういうサービスの鍋なんだ、と思えるから、決してキライな映画ではないのだ。
ともかく、内容は結構無茶苦茶で大雑把。でも、ドラキュラの花嫁の筋肉質な羽とか、パコン!と変わり観音開きな、フランケンシュタインの頭部とか、妙なところに神経が集中してるっぽくて、思わず目が細まるほどいとおしいっす。
正体に変身しちゃったドラキュラの髪型なんか、「あたしんち」のおかあさんかと思ったし!!!やっぱ、あのシリアスキャラにあるまじき生え際を見てしまった今となっては、ドラキュラにもいろいろ苦労があるかも!!などと、親しみと同情を感じずにはいられない。
しかもドラキュラがロクスバーグ様で子宝ネタだからなぁ・・・プププププ。い、い、いかん。やっぱオモシロすぎるワ・・・。
ただ、関係ないけど、私はケイト・ベッキンセール(アナ)だけは、苦手なのです。走る姿はめちゃめちゃカッコいい!と思えなくもないんだけど、王女というには気品がイマイチ・・・、つーか、アンダーワールドも辛かったしなぁ・・・・。
やっぱ、パールハーバーの後遺症は、思いのほか深手であった。
で、最後にああなるのって、やっぱ、続編には出ないぞ!っていう伏線なの?
2004年9月
「ヴァン・ヘルシング」データ
Van Helsing 2004年 アメリカ
監督//
- スティーヴン・ソマーズ
出演//
- シュラー・ヘンズリー
- ウィル・ケンプ
- エレナ・アナヤ
- シルヴィア・コロカ
- ジョジー・マラン
- ケヴィン・J・オコナー
- アラン・アームストロング
- トム・フィッシャー
- サミュエル・ウェスト
- リチャード・ロクスバーグ
- デビッド・ウェンハム
- ヒュー・ジャックマン
- ケイト・ベッキンセール